相変わらず、ネットで映画三昧の日々。勧められて娘と【望み】を観ました。


前宣伝とレビューが良かったので、見応えがあるかなと期待して観ました。


が!


観終わった後の不完全燃焼感が否めない・・・。ストーリーの甘さというか、脚本の詰めの甘さからの疑問点がいっぱいあり過ぎて、要所要所「なんで?」しか出てきませんでした。


以下、ネタバレになるかも・・・

まず1番に「優しい息子」を最初から最後まで全ての要にしてたけど、所謂「典型的な優しさ」=「褒められる息子」の図に、気持ち悪さを感じてしまった。


そもそも「優しさ」の定義って多様なはず。

なのに【幼少期に川で魚をリリースする】ってことを例え話に出して現在高校生である息子の「優しさ」を表現する?めちゃくちゃ単純!浅すぎる!それだけ優しい息子をキーワードにするくらいやったら、他にもっとマシな最近のエピソードあるやろ!!って笑ってしまった。


しかも、【今時の高校生が巻き込まれがちな友人トラブル】で誰にでも起こり得る問題を取り上げてる設定だとは思うけど、今時の高校生ってこんなアホちゃうやろ!!って突っ込んでしまった。トラブルが原始的過ぎてワロタ。小刀って何?そんなもん工作に使うわけないやろ?何とかナイフならまだしも、今時小刀って・・・。そんなもんキーワードにする?


スマホを使いこなす世代が、昭和か?っていうようなケンカの仕方するやん?SNSも使わず、録画も録音も通報もせずに、何の対策も打たないってアホなんか?よりによってわざわざ暗闇に!自らトラブルに巻き込まれに行く息子にワロタ。運動出来てめっちゃイケメンで友達想いのイケテル子って感じなのに、相談する友達すら居ないのか?こうしたら、こーなるなって、予想つくやろ?その先読まんのか?



それと、息子と父親との描き方がファンタジーでしかない。これって誰目線?

反抗期真っ只中、「ダラダラ過ごしてないで、何か目標を持て」って父親にお説教されてる時に、言われたお説教の一節に感銘を受けて、メモって、本に挟んで、心の支えにする息子って・・・。そんな子、この世に存在する〜〜〜?食卓で「うるっせーなー」ばりにバン!って立ち上がって自分の部屋に走って行ったけど、実はちゃんと息子の心にメッセージは届いてて、死んでから父親が残されたメモを見つける・・・とか、ある〜〜???ホンマに〜〜〜???

反抗期ちゃうやん!それ!

そんな良好な親子関係やったら、トラブル起きたら真っ先に親に相談するやろ?矛盾しすぎ。

何言われても反発しかないから、反抗期なんちゃうん?お父さんとのエピソードが象徴的過ぎて、ファンタジー過ぎて、全然共感できんかった。



それと、無駄なシーンが多すぎ。

雑誌記者の松田翔太。あの人物、必要?

特に夫婦関係を引っ掻きまわすようなダークさもなく、動揺するような得ダネを提供するわけでもなく・・・。何の為に出てきたん?

あと、差し入れ持って来た市毛良枝のシーンいる?あれは、何の役割?



更に更にもう一つ。

息子の同級生の女の子達の「ただしくんは、そんな事するような子じゃない!」っていう、根拠のない感情的でしかない訴え。いかにも正義感溢れる女子って感じで、気持ち悪すぎる。親でさえ、子供の本質を理解出来てる自信なんかないのに。何かまかり間違えば息子が問題を起こしたかも知れんって不安な時に、彼女でもないただの部活のマネージャーが、「ただしくん」の何を知ってるわけ?それ、警察に証言しに行って何になるん?「そんな子」であろうが、なかろうが、巻き込まれる時は巻き込まれるからトラブルなんやし、加害者になる可能性は誰にでもある!



あ〜言い始めたら止まらない。

前宣伝では、【母親と父親の意見の相違】っていうのがポイントのようだったけれど、そこが全く深く掘り下げられていない。母親が現実的でなく、共感できなかった。息子の生命の心配をするのは大前提。当たり前。と同時にこれからの生活とかお金とか仕事とか、差し迫ったもう1人の娘の受験をどうしよう・・・とか現実的心配って襲ってくるもんなんちゃうん?「他はどうでもいい!」って・・・。そんなことある???

学校でも塾でも虐められ、受験を心配する娘に対して「あなたも覚悟しておきなさい」とだけ言って何のケアもしないなんて・・・。それでも母親か?



もっと緊急事態に陥った時の人間の本音や本質の汚さや、夫婦関係の捻れが描かれるのかと思ったけど、なーんにもなかった。夫が良い人過ぎて、そこも現実味無し。一般的な夫って、意外ともっと頼りにならんよ。それか世間体を気にするタイプかどっちかなんちゃう?



母親は「息子が生きていてくれさえすれば良い」と願っていたわりには、息子が死んだ後の生活が平穏過ぎて、失った苦しみの部分が皆無。

「汚い本音を出し合ってしまったことにより、夫婦・家族の形が変化した。前の生活には戻れない」みたいな部分もなく・・・。無事、全てが元通り。


なんなら、【家族から犯罪者を出すくらいなら、事の経緯はどうであれ、殺されて終わった方がマシ】っていうメッセージなんかな?とさえ感じたわ。



う〜ん?何の映画ですか??って不完全燃焼。

もっと本質を掘り下げて、面白く描くこと出来たんちゃう?



娘とあーだこーだ感想を言い合うことで、何とかモヤモヤを解消したわ。娘の第一声「優しい息子とかどーでもいいわ。息子も友達もアホすぎ〜。もっと他に方法あるやろ?この映画に「感動したわー」って涙してる純粋な人とは、友達になれないと思う。」


それには、私も大きく頷くわ。


単純で純粋な人生より、そんな「ひねた捉え方をする自分」と「辛辣な娘」の方がオモロいな〜と、満更でもなかったりするニヒヒ