今日はお天気は雨だ。
朝起きたらポツポツと雨音が聞こえていた。
はあ…雨か。しかも寒いんだ…
よっこらしょっと、体を起こしてベッドから降りて身支度した。
今月から遅番だ。少し遅くまで寝ていられるし、ゆっくり家を出られる。通勤ラッシュにも巻き込まれない。
会社へ着くとそこそこ忙しそうだった。
だんだんに混雑してくる。みんな連休だから来るんだなあ…と思った。遊び行ってれば良いのに、とか心の中の尖った自分がつぶやいた。
夕方、早番のドタバタさんが帰った後、ドタバタさんの席について窓口に座った。
すると目に入ったものは…
パインアメ…
また思い出す。あの呪文と感触。
君は出来る子
君は特別な子
大丈夫だよ
そう言いながら私の髪を撫でたり抱きしめたり。
ゾッとした。
でも恐ろしくてパインアメから目を離せなかった。
会社の自動ドアが開いて、雨の音が聞こえた。
その瞬間、あの日々に戻った。
周りからの目。
上司の眼差し。
上司からの言葉。
君は特別な子、といいつつ
ねえ、今月はまだ10件しか改善提案出てないよ?それで足りると思ってるの?上目指してるんでしょ?とか言う。
もうどうして良いかわからなくて、苦しかった日々に引き戻された。
ぼんやりしていた。記憶に押し流されていた。
つきちゃん!来年は私の課に来るんだよ!
もう他のことやりたいでしょ?
そう明るく声をかけてくれたのは3月まで直属の上司だった。
はっ!と、現在に戻れた。良かった。
ホントですかー?いろいろチャレンジしたいなあ!
と、答えました。
現実に戻れてよかった…良かったよー…