秋になる頃には、毎月のように上司に質問した。

就業時間内だと迷惑なので、時間外に話し合いをした。時には、深夜になることもあった。


私は必要な人間なのか?

なぜ仕事をくれないのか?

忙しいのは嘘ではないか?

面倒臭いだけなのではないか?



回答はいつも同じだった。

私は家族にも相談した。

私がおかしいのか、上司がおかしいのか?

家族は私の味方だった。

少しホッとした。


この頃には、私の様子がおかしいと上司が気付いた。

そのため春から精神科に罹り、病名を伝えた。


勝手に精神科なんか行って!

と、叱責を受けた。

何がいけないのかわからなかった。自分を守ること、傷ついたなら必要な医療を受けることが悪いことか?

この人のことは信じてはいけない、という気持ちと、上司なんだから信じなくてはいけないという気持ちが交錯していた。


怒りの気持ちで心も体も疲れ始めていた。

コロナ禍のせいか、週末に気軽に出掛けられなくなりストレスが溜まっていたのかも知れなかった。