私の所属課は上司、紅葉、私の3人体制だった。
紅葉がいなくなった今、2人体制になる。
その頃には紅葉から引き継いだ仕事も余裕を持って処理できていた。
2年目の課題であった資格にも合格していた。
順調だった。
上司はというと…
いつも眉間に皺を寄せ、動きが止まっていたりため息をつくことが多かった。
以前、上司から仕事を振られた紅葉が全てを断り、課長職がしなくてもいいような仕事も担当していると聞いたことがあった。
そうだ!余裕ができたならば、手伝えば上司も本来するべき仕事だけになるから楽になるのでは?!と、考えた。
それを申し出た。
回答は、これから割り振り考えるから少し待っていて。だった。
うんうん、忙しいもんね。それはお任せして待ってみよう。
ひと月経ち、2月経ち、3ヶ月経った。
あれ?あの話どうなったのかな?
聞いてみよう!
課長が持っている仕事の割り振り、どうなりましたか?簡単な仕事をいただければこちらでさせていただきたいのです。その方が課長も楽になりますし、合理的かと…?
うるさいな!その時が来たら振るって言っただろ?今忙しいんだよ!見てわからない?もう少し待て!
そう言われてもね。
あんたの共有されたスケジュール真っ白ですよ。
知らんがな。だったらちゃんとスケジュールに何の書類作成してて、何の会議出て、現場見回りしてとか細かく入れとけや!!
と、言いませんでしたが…(笑)
やんわりと、でしたら今何に取り掛かっていて忙しいとおっしゃってくださいますか?
スケジュールには、あまり入っておりませんでしたのでお声かけいたしました。と、伝えた。
話にならねぇ。私はお前の母でもない、ましてや嫁でもない。知らねえよ。(笑)と思っていた。
この時はまだ、自分の病気の悪化の原因がこの話し合いの延長線上にあるとは知る由もなかった。