幸福な食卓/瀬尾 まいこ
¥1,470
予告どおり、これからしばらくの間
まとめて「読書日記」を更新します。
まずは9月分、
瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」から。
職場の雑誌で、この本の映画化の話を読み
「映画化される瀬尾さんの小説って、どんな内容なんだろう?」と
興味津々で借りてきました。
“父さんは今日で父さんをやめようと思う”
この書き出しに、ぐっと来ました。
この一文にいろんな思いがギュっと詰め込まれています。
父親が父親であることをやめたら、
それでも、
その家族は「家族」と呼べるのだろうか?
家族って何だろうな~と思います。
それはたぶん
自分の家族が、特異だったからかもしれません。
学者である父は
「家族は家族するもんだ!」という持論を持っていて
何かにつけて家族に対して「家族する」ことを強要しました。
ひどいときには
「父さんだって好きで行くわけじゃない!でも家族だから、家族旅行に行くんだ!」と
誰も行きたくないのに、無理やり家族旅行を計画したこともありました。
当時は、まるで理解不可能で
父の言葉に傷つきもしたし、
あからさまにそういうことを口にする父も嫌でした。
でも、今は少しだけ分かります。
父は父なりに、父として頑張っていたんだな・・・ということを。
そして、そのおかげで
みな傷つきながらも、こうして家族でいられたのかもしれないな、と。
と、自分の家族と重ね合わせてしまいました。
切ないけれどいい話、でした。