よしもと ばなな 王国〈その3〉ひみつの花園
私は自分自身のことをまたひとつ知ることになった。
自分がなにに耐えられて、なにには耐えられないかということをだ。
その道には合っているも間違っているもない。
ただ一致しているかしていないかがあるだけだ。
まるで蜂が緻密な計算をしないであの幾何学的な形の巣を作っているのと同じように、
そこには変えられない、はっきりとした決まりがあった。
それが私が私であることの意味なんだな、と思った。
生まれてきた意味といってもおかしくはない。
冷徹なほどにはっきりといていることで、一度でも嘘をつくといつかまた戻ってきてしまう
魂の約束なのだ。
誰としたのかは知らないが、とても大きな約束だった。(本文p36より引用)
更新が前後していますが、7月初めに読みました。
主人公の雫石は
もちろん私にはちっとも似ていないのだけれど
でもとても共感できるのです。
心のどこかでいつも問いかけている
その答えのいくつかが
この王国シリーズの本には載っているような気がします。
一語一語が、深く心に響きます。