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THE ATLAS には「隠されているけど割と重要な値」というのが結構あります。交易品の在庫や月当たりの回復量、2代目以降の提督の活動年数、貿易時の交易品の積載量等々、知っておくと先回りで対応出来たり、貿易の利益を増やせたりとお得がいっぱいです。

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『ネットに「貿易補給経由地なんて使うだけ損」みたいなこと書いてあったよ!』

って誰かが言ってた様な…

その情報をネットに上げた方はきっと損してるんでしょうねぇ。

 

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貿易における補給経由地とは母港と交易先との間に設けた必要物資を補給する港のことです。

ここでは「貿易での補給経由地の利用」について解説します。

 

目的地に真っ直ぐに向かわず寄り道をする訳ですから経費日数多く掛かります

その経費と日数を掛けても収入をより多くすることが出来る場合がありますが、いくつかの条件があります

 

条件1:母港と交易先との最短航路から大きく外れない場所に補給経由地がある。

条件2:母港と交易先の中間付近に補給経由地がある。

条件3:母港と交易先の距離が適度に離れている

条件4:交易品の生産量が多めである。

 

どれも曖昧な基準ですが、条件を満たせば満たすほど収入が大きくなります

 

まず条件をひとつひとつ見ていきます。

・条件1

母港と交易先の最短航路から外れるほど余計な日数が増えます

これは考えるまでもないでしょう。

 

・条件2

必要物資の積載量は各港間のうちの最大日数が採用されます。

例えば補給経由地を挟んだ前後の航海日数1日と99日の場合99日分の必要物資が積み込まれます。航海日数50日と50日の場合50日分の必要物資が積み込まれます。必要物資が増える交易品の積載量がその分減ります

※補給経由地を2個所以上作ることも可能ですが、収入までの期間が長すぎるので、ゲームの規模的に大きな収入増には繋がり難いと思われます。

 

・条件3

貿易航路を引くと航海日数以外に港での停泊期間が発生します。この停泊期間は固定値のため、航海日数が短い割合的に大きくなります。補給経由地なしの場合は『母港10日+交易先10日』 = 20日間ですが、補給経由地では7日間(往復で14日間)が取られるので『母港10日+交易先10日+補給経由地14日』 = 34日間と更に影響が大きくなります。

航路の状況次第ですが、目安として貿易船の航続日数の1/2~2/3くらいの日数で航路を引くのが無難です。

 

・条件4

補給経由地を使用すると交易品の積載量増えますが、その分街の在庫より多く減ります毎月1日に交易品毎に決められた量だけ在庫が回復しますが、その回復分を大きく上回る量を運び出すと交易品の枯渇に繋がります。

宝石や鉱物等回復量が少ない交易品枯渇前提と割り切るか、補給経由地を使用しない方が廃止や休止の手間を少し先送り出来ます。

 

 

上記の条件を踏まえた上で、お馴染みの「リスボン-クロイツカデア間」を、直接結ぶ航路とロンドン経由で結ぶ航路の比較をします。貿易船は初期から使用可能なバリネル型を使用します。

 

まずリスボンから直接クロイツカデアと結ぶ航路を引きます。おそらく最短は片道38日だと思いますのでこんな感じです。

 

往復の航海日数は76日になります。

 

直接航路を開設しました。

 

続いてロンドン経由です。リスボンからロンドンまで20日になります。

 

ロンドンまで20日+経由地停泊が7日なので、46日-27日 = 19日が「ロンドン-クロイツカデア間」の航海日数になります。

 

往復の航海日数は92日になります。

 

ロンドン経由の航路を開設しました。

 

こちらが直接航路の航海日程表になります。

経由なしの場合、最初の決済日(黄色の枠の日付)は1551/3/30になります。

 

こちらがロンドン経由の航路の航海日程表になります。

ロンドン経由の場合、最初の決済日(黄色の枠の日付)は1551/4/15になります。

 

まず、経由なし決済日(1551/3/30)まで進めて航路の収入を確認します。

年数を進めて街が育っているせいか、ゲーム開始直後よりもかなり多くの儲けが出ています。

 

続いて、ロンドン経由決済日(1551/4/15)まで進めて航路の収入を確認します。

こちらは経由なしより更に多くの儲けが出ています。

 

 

次は、もう少し大きな収益が期待出来る航路で経由地有無の差を確認してみます。

赤丸の街(コショウ)と黒丸の街(ピメント)をカラック型で結びます。経由地は緑丸のラスパルマスにします。

 

こちらが赤丸の街です。

 

こちらが黒丸の街です。

 

直接結ぶ航路は片道61日になります。

 

往復の航海日数は122日になります。

 

直接航路を開設しました。

 

続いて、ラスパルマス経由です。赤丸の街-ラスパルマス間は39日になります。

 

ラスパルマスまで39日+経由地停泊が7日なので、70日-46日 = 24日が「ラスパルマス-黒丸の街間」の航海日数になります。

 

往復の航海日数は140日になります。

 

ラスパルマス経由の航路を開設しました。

 

こちらが直接航路の航海日程表になります。

経由なしの場合、最初の決済日(黄色の枠の日付)は1551/5/15になります。

 

こちらがラスパルマス経由の航路の航海日程表になります。

ラスパルマス経由の場合、最初の決済日(黄色の枠の日付)は1551/6/2になります。

 

まず、経由なし決済日(1551/5/15)まで進めて航路の収入を確認します。

経由なしでもかなり儲かります。

 

続いて、ラスパルマス経由決済日(1551/6/2)まで進めて航路の収入を確認します。

経由地が少し大回りで更に中間とも言えない(39日と24日)位置ですが、それでも経由地なしよりはるかに儲かります。

 

この様に、補給経由地を使用することで収益を大幅に増やせる場合があります。

条件が整っている場合は検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

tips

TROUTEn.DATの0x0E~0x11は船団を構成する船種毎の隻数、0x0E:バリネル型、0x0F:カラベル型、0x10:ナウ型、0x11:カラック型。ただし船種を混在させた運用はメリットがほぼ無い。