3回目は、人体の「夏」の機能のお話です。
「夏」はまさに生命が真っ盛りの時期になり、人生でいうと20代にあたり、生殖活動を表します。
五行は「土」
感情は「喜び」。うまくいかないと「嫉妬」に変わります。
その喜びは、死の感覚を吹っ飛ばすくらいの「喜」でなければならないそう。
夏:抵抗がない
抵抗のない交流やネットワークは心臓や血管系。
夏の作用は「消化」です。
消化作用は、歯に始まり、胃に移り、小腸へ繋がります。
胃は人体で初めて食べ物を消化する器官になりますが、情報の消化にも関連します。
頭を使う人は大抵大食いです。
この障壁を越えた物質が小腸に運ばれ、人体に吸収されていきます。
夏の性質は「湿」であり母性。
面倒見がよく、消化作用が示すように、貪欲な学習欲があります。
そして、まとめるエネルギーです。(統血)
漢方薬としては、甘草(薬を甘くまとめる)があります。
冬のポテンシャルがたくさんある状態を、春には方向づけをして、夏にまとめていく。
人体も自然の一部であり、すべてその摂理にあっていることは当然ではあるのですが、改めてそれがはっきりわかります。
東洋医学から体を見ると、
・自分が自然の摂理のうち、独立した一部であること
・その摂理の中で生かされているので、周りとはすべて繋がっていること
がわかります。
先日、何かの本に教育について教えるべきことが書いてありました。
教育の目的は、
*自立
*社会と調和すること。
この2点に集約されるそうです。
それには、
・自分には能力があると自信を持つこと。
・社会の人々は仲間であるという意識を持つこと
教育という漠然としたものの一番、一番大切なエッセンスを、見事に言葉で表現されていることに素晴らしい〜と思い、ご紹介します。
でもね、今これを出したのは、これって人体と環境(宇宙)の関係と似ていませんか?ってことです。
医学、教育、自然、霊的世界・・
こうしたものがこれまでは縦割りに分けられてきましたが、これからはレオナルド・ダビンチの偉業のように横つながりの時代に入っていくでしょう。
一つのフィールドで理解が進むと、他のフィールドに対する理解も自然に深まっていくものなのです。なぜなら、フィールドに関係のない、全体に何か大事なものがあって、ダビンチもその大事なものを掴んでいたからこそ、それぞれの分野、フィールドでの理解が桁外れだったのではないでしょうか。空海さんもきっと同じだったと思います。
時代もいつの間にか変わりました。
私が就職活動をしたおよそ20年前は、たくさんのことに挑戦してきたことをいうと、評価は低かった。集中力のない人として。
でも今は、星野源さんのように、歌手であり、作家であり・・みたいな人がたくさん!
それでも、どんなにポテンシャルがあっても、冬を経て、春があり、夏でエネルギーを統合するという個人の中での精神的・肉体的な動きがあって、才能は開花するのでしょう。
精神的には、理想や感情の波にさらされて、なかなかうまくこのように統合するのは難しい時もあるかもしれません。ですが、私たちの身体は常に自然にやってのけてくれています
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚といった感性を使い、体に意識的になれば、そうした働きに自然に気づき、心の部分も体に沿った生き方になり、初めて人はありのまま、自然体になれるのでしょう。
最終の4回目は、実りの「秋」です。
お楽しみに〜!!