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月と思えないくらい暖かいある夕べ

砂浜に座っていると夕焼けに吸い込まれていくように

自然とその場と一つになれる。

ふときがつくと、海から垂直に七色の光が浮かんでいる。

何でこの光は縦にのびているのだろう。

 

 

 

太陽を真ん中にした二重の虹だった。

こんな大きな空と海と虹をみていると自分がちっぽけに感じ、

また大きくも感じる。

 

 

 

広大な宇宙では星がちりのように広がっている。

人間なんてその星よりもはるかにちいさい。

だからね、普段は自分の感覚よりも人間の作ったシステム

に気をとられるけど、そんなのとっぱらって


感覚を信じて堂々と生きてみたくなる。

 

 

 

自然の中で寛いでいるとみんなが生き生きとしている。


きっと言葉以上のやりとりが、自然と人全体の間でなされているから。

自然の中にいると、心がほぐれていくのは

何か大切なことを受信するため。

 

 

 

自然災害の多い日本

ここでは「素直であること」が大事にされてきた。

「素直」というと、従順とか鵜呑みという言葉も浮かぶけど、

本来は、人知を超えた偉大な力に対して素直になることが大元にあった気がする。

だから日本では、自己主張よりも素直であることが大切なこととして

とらえられていたような気がする。

 

 

 

エネルギーが足りないなと思ったら、やっぱり自然の中がいい。

人智の及ばない大きな力に心も体もいつのまにか繋がって

みんなの顔に笑顔がよみがえる。