お家に子犬や子猫がやって来た | モナミどうぶつ病院のブログ

モナミどうぶつ病院のブログ

東京都国分寺市本多のモナミどうぶつ病院です

こんにちは、モナミどうぶつ病院の竹中です。

先月より、子犬子猫ちゃんの来院が続いています。

子犬や子猫ちゃんを飼い始めたときに、気をつけて見ていただきたいポイントをご説明します。

①ノミやダニなどの寄生虫
毛をかき分けると皮膚に食いついているダニや毛の中を素早く動いているノミが
見えるかもしれません。また、皮膚の上や毛の中に小さい黒いごま粒状のノミの糞が
見えることがあります。ノミが見つからなくても、このような粒が沢山見えたら、要注意です。

②耳の汚れ
また、ダニのお話ですが、実は耳の穴にもダニがすんでいることがあります。耳の穴に
黒いかさかさした汚れが沢山ついていたら、要注意です。黒い汚れを顕微鏡で見てみると
写真のようなダニが見つかることがあります。


③消化管の中の寄生虫
動物の消化管の中には、コクシジウム、回虫や鞭虫などの寄生虫が住んでいることがあります。
軟便や下痢が続く場合は、これらの寄生虫が原因かもしれません。また、寄生虫がいる場合、
便の中に寄生虫やその卵が出現する場合がありますので、初めて動物病院に行く際は、便を
お持ちください。

④ウイルス感染症
このような症状があればこの感染症、という判断はできません。目やに、鼻水、くしゃみ、咳、食欲不振、元気消失、嘔吐、下痢などの症状があれば感染症の可能性があります。このような症状が見られる場合は早めの受診をお勧めします。その際、吐瀉物や便が残っていましたらお持ちください。

⑤環境変化による体調不良
以前のブログでもお話ししましたが、新しいお家に移動することは、幼い動物たちにとって
とても大きなストレスです。そのようなストレスにより嘔吐や軟便などの症状が出てしまうことが
あります。これらの症状は上記の感染症によるものとの区別がつきにくいので、様子を見るより
念のため早めに受診をした方がよいでしょう。また、新しい環境に慣れるまでできる範囲で安静に
してあげてください。

初めて来院された子犬や子猫に対して行うチェック項目のうち、ご自宅でもできる事についてお話しました。