久々に古い友人に会って帰宅すると、
少し不機嫌な私の好きな人が待っててくれてた。


その後少しお話していきなり後ろを向いてと言われたから言われた通りにする。

もしかして、デレてくれる!?

と、少しだけ期待したのも束の
なにもして来ない彼女に私は


岡田「え?あ、どうかしました?」

と尋ねる。
すると、

彩希「なぁちゃんなんて……嫌い。
もう、ゆう寝る。」

!?!?

岡田「え、ちょ、ちょっと待ってくださ……」


私が言葉を言いかけるとドン!!というドアが強く閉まる音がする。

……どーゆうこと???

なんかすごく怒ってる……

私何かした……??



……心当たりが全くない。



とりあえず……シャワーでも浴びて頭を整理しよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

お風呂からあがり、服を着る。

洗面台の鏡に映る自分の顔は
すごく悲しそうな顔をしていた。


……どうしたんだろ……ゆうちゃん。


ため息をつきながら、寝室へ向かおうとしたその時
自分の首の付け根に赤い跡が映る。


これ…………


ーーーーーーーーーーーーーー

遡ること3時間ほど前。


岡田「もーみんな酔すぎだよ??」

私はゆうちゃん以外の前でお酒をたくさん呑むのを
控えてるため私が今日はみんなの介抱役。

それにしても……フラフラすぎでしょこの人達!!

渡邉「酔ってなんかないよ〜〜」

長濱「そーだ〜そーだ!!」

岡田「どー考えても酔ってるからね?もー2人とも私に頼りすぎ。両肩重いんですけどー。」

長濱「まあまあ〜」

岡田「まあまあ〜じゃないから。ほら、しっかりして、、」

と、2人に気を取られていて前も後ろも気にしてなかった私は後ろから近づいてくるサラリーマンがすぐ真後ろにいたことに気づかなかった。

気づいた時には


岡田「あっつ……」


男「え、あ、す、すみません……」

そのサラリーマンの手元を見ると
タバコを持っていた。

岡田「……」

男「ほんとにすみません。。。」

と、走っていくサラリーマン。


岡田「もう……ついてないなぁ。」

渡邉「んー?どーした?」

長濱「さっきの人だれ〜?

岡田「知らない知らない。ていうか、ほんとに早く帰ろ。この時間は暗すぎて危ない。」



「「奈々は相変わらずまじめだなぁ〜」」



岡田「私の立場にもなってくださいね!?!?」


ーーーーーーーーーーーーーー

やっぱり火傷になってたかぁ……


ん……?首……後ろ……


もしかして!!!!!!


私は急いで寝室へ向かった。

ドアを開けると

ゆうちゃんのすすり泣く超えが聞こえ、
布団にうずくまっているゆうちゃんがいた。


岡田「ゆうちゃん……?」

と、声をかけると泣くのをやめて
私を無視するゆうちゃん。


まぁ、、私の予想が正しかったらそうなりますよね。


布団を少しめくると、
潤んだ目をしたゆうちゃんが私を睨む。


岡田「ゆうちゃん、ごめんね。でも、きっとゆうちゃん勘違いしてるよ……?キスマークなんかじゃないよこれ。」


と、声をかけても返事をしないので
先程の経緯を話す。


彩希「…………うそだ。だって、なぁちゃんのやつじゃない香水の匂いしたもん。」

岡田「それは理佐かねるのだと思う。あ、友達です。2人の介抱をしてたので匂いが付いたんだと……」

彩希「……ほんと?」

岡田「はい。」

彩希「……でもさぁ、」

岡田「はい」

彩希「LINEの返信だっていつもより淡々としてたって言うか……先に寝てても大丈夫とか……普段のなぁちゃんなら言わないじゃん。」

岡田「……すみません。その時2人が危なかっしくていつものように返信してる間に2人が倒れたらと思って……」


彩希「…………そっか。」


岡田「ほんとにごめんなさい。」

ゆうちゃんからしてみれば、

そんな状況だった知らないのに

いきなり素っ気ない態度とられて

帰りも遅いなんてそりゃ怒るよね。
私でも怒る。




ほんとに私最低だ。




ゆうちゃんに申し訳なさ過ぎるし

こんなに可愛いゆうちゃんに

心配させて

不安にさせて

悲しませて

怒らせて


泣かせて…………

ほんとに自分が情けなさすぎて
涙が出てくる。

瞼からこぼれ落ちてくる涙を服で拭おうとすると
ゆうちゃんが私に抱きついてきた。

彩希「ごめんね。なぁちゃんのこと信じてあげれなくて…勝手に怒って。だから…泣かないでなぁちゃん。」

あぁ、、なんでこの人はこんなに優しいんだろう。

普通ゆうちゃん側は絶対謝らないよ。

岡田「ゆうちゃんが私に謝ることは1つもないです。」

彩希「ううん。大好きななぁちゃんのこと信じてあげれなかったゆうが1番悪いよ。ごめんね。」


……絶対そんなことないのに。


岡田「……なんでそんなにゆうちゃんは優しいんですかぁ……。」

と、呟くと

彩希「……それは…なぁちゃんにだからだよ?」

なんて照れながら私に言うもんだから
好きすぎて可愛すぎて愛おしすぎて頭がおかしくなりそうになる、。


岡田「これ以上惚れさせないでくださいよ……。」


彩希「んー。やだ。だって、もっとゆうのこと好きになって欲しいもん。今日みたいにゆうが不安になっちゃうってことはゆう自身に自信が無いからなの。だからもっとなぁちゃんに好きになってもらって自分に自信をつけたいんだぁ〜」

なんて…ちょっと重たいかなぁ??
と、恥ずかしがりながら笑うゆうちゃん。


……え、なにこの完璧すぎる人。


こんな心が優しい人
世界中探してもこの子しかいない。


誰にも取られたくない。

岡田「……あの、、、」

彩希「んー?」

岡田「今すぐ結婚しません?」

と言うと、ゆうちゃんをベットに押し倒す。

そしてキスをする。


彩希「え!?//// なぁちゃん、どうしたの……?
いきなり、、」

照れた顔して私を見上げる彼女にまた心を奪われて
さっきより深く彼女にキスを落とす。


彩希「ハァ…ハァ…な、なぁちゃん、、、
ちょっと……落ち着こ?」


岡田「もう今は何言われても無理です。
ゆうちゃん、愛してます。ゆうちゃんはどうですか?」



彩希「……ゆ、ゆうも、なぁちゃんのこと…その…
愛してる…。」