ここは、たくさんの女の子が支え合って暮らしている
NMB。

歳上メンバーがバイトや…まあなんやかんやで食料やお金服などを持ってきて、みんなで助け合っている。
ここいるみんな悲しい過去を経験している。

でも、みんな仲間のおかげで明るくなることが出来た。

みんながいたから私も明るくなれた。

でも…そろそろここを離れないと。

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どうしようかな、。

みんなに伝えるべきなのか…

でも伝えたら引き止められるのは分かってる。

それじゃダメなんよな。



望叶「ゆーりさん?」

夢莉「え?ど、どうした?」

いけないいけない。

望叶「最近、疲れてますよね。なにかありました?」

夢莉「あはは!疲れてなんかないで?」

…そう。疲れてはない。。。

望叶「…夢莉さん嘘つくの下手ですね。笑」

夢莉「…へ?」

望叶「いえ、なんでもないです。あ、そうだ。花梨さんがもうそろそろ帰ってくるらしいので部屋戻りましょうか。」

夢莉「あぁ…うん。」

望叶ってほんとに不思議な子やんな。

なんか…バレてる気が…ってそんなことないか。


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花梨「みなさーん!!!ジュース貰ってきたよ!!」

「「「「ジュースー!!!」」」」

ジュースに群がるメンバー達。

花梨「はい、夢莉さん!」

夢莉「ありがとう」

私は花梨にジュースをもらって
壁側にある小さな椅子に座った。

…こーやってみんなでわいわいするのを見るのも…

残り少ないんよなぁ…なんて考えていると

紗英「夢莉、飲まへんの?」

夢莉「飲みます飲みます。いや、このラベルなんて読むんかなぁ~って!」

…私達は教養をそんなに受けていない。

英語なんて読めるわけがないのに

私はいま英語をなんて読むかなんて疑問を
咄嗟にさえ様に伝えてしまった。

紗英「え?」

驚くのも無理はない。

夢莉「…なんでもないです。」

紗英「ゆーりっておもろいなぁ!笑 朱里さんなら読めるんちゃう?」

夢莉「あー確かに。笑」

紗英「朱里さん〜〜!」

と、紗英さんは私のために朱里ちゃんの元へ。

ごめんな、紗英さん。
実はそんなことどーでもよかってん。

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私がここの仲間に入れてもらったのは
約8年前。

両親の離婚で私は母親に引き取られたが
私のことを放ったらかしに新しい彼氏の元へ
出かけてしまう母親に出ていけと言われたのが
8年前。

私はどーすればいいか分からず、
公園の滑り台の下にうずくまって
これからどうしようと悩んでいた時

??「どうしたん??」

ゆうり「えっ…」

??「なんかあったんやろ?お姉さんに話してみ?嫌なら無理に話さんでもええけど…」

ゆうり「あ、あのね…」

私はこのお姉さんに全て話した。

今の私なら絶対迷惑をかけると思い言わないだろうが
当時は私も小学生。

初めて自分を気にかけてくれた彼女のことを
神様のようにみえたんだ。

??「そうか。辛かったな。」

と、私の頭を撫でてくれた。

??「名前は?」

ゆうり「太田夢莉です…」

??「いい名前やな〜。私は、山本彩。」

ゆうり「山本さん…」

彩「さやかちゃんでええで?」

と、にこっと微笑む彼女。

今思えばこの時から私は彼女に一目惚れなんてしていたかもしれない。

ゆうり「…うん。」

彩「夢莉行くところないんやったら、うちらの仲間にならん?」

ゆうり「仲間…?」

彩「そう。夢莉みたいな事情を持ってる子や、他の理由があって仲間になった子もおるんやで。」

ゆうり「いいの?迷惑やない… ?」

彩「仲間が増えて喜ばへんやつなんておらへんよ。大歓迎やで?」

ゆうり「…ほんま?」

彩「もーーほんまに夢莉は謙虚やな。大丈夫やから。これから私が夢莉が1人前になるまで面倒見たる!」




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