今日彩ちゃんがばっさり髪を切る日。

私は美容室の外で大好きなタピオカを飲みながら彼女のことを待っている。

ロングの彩ちゃんは大人の女性感がでていて似合っていたしすごい良いなって思っていたけど…

まぁ、結論は彼女はどっちも似合うし
可愛いと思うから…あっさり承諾。笑

しかも彼女の可愛いところは私に1番に相談をしてくれたってこと。

それもまあなんと可愛い理由で相談してくれて…

あの時は必死に理性を抑えた。笑

これはついこの間の話なんやけど…

ーーーーーーーーーー

彩「なぁー?ゆーりたん」

夢莉「んー?」

彩「私さ髪切ろうかなって思うんやけど…」

夢莉「え?切っちゃうの?」

彩「…うん。」

夢莉「どれくらい?」

彩「ショート…」

夢莉「ほー…」

正直この時は、大好きな彩ちゃんが少しでも減ると思って…
そっか…切るのか…なんて心の中で思っていた。

…いや、私って重たすぎ…。

まぁ、今はそんなことは置いといて…。

彩ちゃんが凄く悲しそうな感じで言ってきたから私はちょっと不思議で…

夢莉「ねえ、彩ちゃん?」

彩「…ん?」

夢莉「なんでそんな悲しそうなの?切りたいんじゃないの?もしかして…誰かに切れとか言われた!?」

彩「ちゃうちゃう!!ただ…その…」

夢莉「ん?」

彩「夢莉…ロングの時の方が髪褒めてくれてたから…夢莉はロングの私が好きなんかな…って…」


…え…まって…

ちょっ…えっ?

可愛すぎないこの子…

私が嫌がると思って落ち込んでんの?

え?もう無理可愛いすき

彩「…夢莉なんでにやけてんの?」

夢莉「え、に、にやけてないよ?」

にやけてましたはい

彩「で、どうなん…?やっぱりロングの方がいい?」

夢莉「あ、その事なんだけど…」

彩「うん。」

夢莉「私は彩ちゃんがロングだろうとショートだろうとどっちの彩ちゃんも好きだし…その…彩ちゃんはなんでも似合うから…」

彩「ゆーり…」

夢莉「だ、だから…ショートにしてもいいと思う…」

彩「よかった…!!これで安心してきれるな!」

と、満面の笑みで言ってくる彩ちゃん…

可愛い…。

あ、でももし私がロングが好きだから切らないでって言ったらどうなったんかな…

ちょっと気になるし聞いてみよ。

夢莉「うん!…てか、もしだよ?」

彩「んー?」

夢莉「私が切らないでよって言ったらどうしたの?」

彩「んー?そんなん切らへんよ」

即答…!?

夢莉「え!?なんで!?」

彩「だって…夢莉に少しでも嫌われたくないもん」

…嫌いになんかなるわけないやろ

日に日に好きが増してるのに…

今のでどんだけ増したか…

夢莉「彩ちゃんちょっとこっち。膝乗って?」

自分の膝をトントンと叩き彩ちゃんを招く。

彩「え?うん!」

と、素直に乗ってくる彩ちゃん

しかも…向かい合って…

ちょっと想定外だけど

私のドキドキは増すだけで…

夢莉「さ…さ、彩のこと絶対嫌いになったりせえへんから…心配なんかしなくていいんだよ?」

なんてちょっとカッコつけて言ってみた。

もちろん本心で。

普段は恥ずかしくてこんなこと言えへんけど…

彩ちゃんのことを少しでも安心させたくて…。

彩「/////…夢莉?」

夢莉「ん?…んっ…」

彩「夢莉が悪いんやからな。」

夢莉「…可愛すぎだから。」


ーーーーーーーーーーーーーーー

…思い出すだけで顔があつい…。

彩ちゃんって私の事大好きだなぁ…

まあ私の方が絶対好きやけど。

なんて考えていたら…

彩「夢莉!お待たせ!」

夢莉「思ったより早かった…ね…?」

振り返ると30センチくらい髪を切った彩ちゃんが立っていた。

…かわい…似合いすぎ…

と、顔を俯く私。

この可愛さは直視できない…

てか、ロングでもショートでも似合うって何!?

最強ですか!?

彩「…?やっぱり似合わへん…?」

なんて私の顔を覗く彩ちゃん…

夢莉「っ…似合ってるし…可愛すぎ…」

彩「ほんま!?よかったぁ~」

と笑う君はまるで太陽のように輝いていた。

夢莉「…みんなに見られたくない…独り占めしたい…」

彩「ぷっwそんなに気に入ってくれたん?」

…!?

夢莉「…え…あっ…今の…」

う、嘘やろ…?私…もしかして…え?

彩「もしかして…心の声が出たとか…?笑」

夢莉「…はい…」

恥ずかしすぎる…穴どこ…今すぐ入りたい…

彩「ゆーりたんほんま可愛いなぁ~♡」

夢莉「彩ちゃんに言われたくない…」

彩「えー?なんで?」

夢莉「今、私…心の声出とったんやろ…?それが答え。」

彩「っ…/////可愛い上になにかっこいいこと言ってんの…。」

夢莉「と、とにかく…!!は、はやく帰ろ?今はほんとに誰にも見られたくない…。」

彩「…夢莉がそんなに言うんやったら帰って私のこと独り占めしてもええで?笑」

夢莉「そーやってまた馬鹿にする…」

彩「馬鹿になんかしてへんし~」

夢莉「でも、彩ちゃんがそう言ってくれたならお言葉に甘えて独り占めさせてもらおーっと。」

彩「…ていうかいつでも独り占めしてくれていいんに…夢莉のものなんやから…」

夢莉「ちょっ…彩ちゃん…/////」

彩「…はよ帰ろ?そんで…シ」

夢莉「わ、分かったから…!!さ、彩ちゃん~おててつないで帰ろーね~」

はあ…この彼女可愛すぎて…いい意味でいつまでたっても慣れない…。

…自慢の彼女です。