職場には、毎月 数種類の月刊誌が入ってきます。
その中のひとつが
『おしゃれ工房』
この本は
NHKテレビテキストの中のひとつです。
そういえば、私が小学生のときは
NHKラジオテキストの『基礎英語』を
毎月とっていました。
毎朝早起きしてラジオ聞いてたなぁ…。
っていうか、聞かされてた(笑)
さて
『おしゃれ工房』は
ハンドメイドをする人たちのテキストで
毎月、多彩な型紙や図案などが載っています。
作り方の説明も丁寧で
初心者にも分かりやすい。
しかも、最近の流行ものもあるし
面白いデザイナーさんの紹介もあり、楽しい作りです。
その『おしゃれ工房』には
ちょっとしたコラムも載っています。
『マイナー・ノートで』と題したほんの4ページほどの読み物。
カラーの写真入りの美しい他のページたちに魅せられ
地味なその部分はあまり読むこともなかったのですが
あるとき、時間があったのでふと読んでみると
なかなか面白い内容でした。
他の号も引っ張り出して読んで見ましたが
興味をそそられるものと、そうでないものの差は
けっこうあるなぁ…
という感じです。
現在書かれているのは
上野千鶴子さんという東京大学の社会学の教授。
私も大学時代、社会学は履修しましたが
そのときの先生は女性で、内容はやはりジェンダー。
そのころはちっとも興味の湧かない内容で
とりあえず単位を取るためだけに勉強したという感じです。
今の私も
強烈にジェンダーについて何かを思うことはなく
私は一個人、そして女性としての立場から社会に貢献できればいい
という程度の感覚でしかありません。
きっとそういった部分で
上野さんの文章に対し
あまりピンとこない部分もあるんだと思います。
そんな中ですが
なんだか心を捉えた回がありました。
第十八回 【記 憶】
上野さんの幼少時代のことがつづってある内容です。
その中の一節。
「他人のなかにいるわたしはわたしの知らないわたしだが
その他人にゆるされているわたしを
わたし自身がゆるしてもよいと思える。
そんな記憶を持ったひとを、大切にしたい。」
この回の、文章全体の流れからは
少し意味合いが違ってくるかもしれませんが
自分の全てとまではいかなくとも
「何か」を許すことができないというのは
人として誰もが持っていて不思議ではない感情だと思います。
誰だって、何かしらの錘を背負っているでしょうから。
そういう私自身も
「どうしても許せない自分」がずっと私を蝕んでいます。
だけど、そんな自分に
「あのとき実は、あなたが私の力になってくれた」
「あなたがいてくれてよかった」
と、私の気づきもしなかった場所で
私のことを受け入れてくれる人がいると知ったとき
私はその頃の自分をようやく少しずつ許せた気がするのです。
その頃の自分を許すということは
今の自分を許すということにもつながる。
だから私はその人たちを大切にしたいと思っています。
そんな漠然とした感情を
この文章がはっきりと具現化してくれました。
あなたの中にいるあなたと
あなたのまわりの人の中にいるあなた。
もしかしたら、案外身近なところで
光って見出せるのかもしれませんね。
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