モナカ王国のブログ

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ー博物館ー
「これはなんだ?」
レンは、博物館の館長であるレイモンドに問いかけた。
レイモンドは、少し小柄な体型をしていて年齢は70代後半を想像させる老けた男だ。
もっさりとした髭が特徴だ。種族はドワーフらしい。
ちなみにメガネをかけていて、そのメガネは年代物で超高級らしい。
「それは、魔術石という代物だよ。皆は、マナストーンと言っているがね。」
「へぇ。凄い石だったりするのか?」
レンは首をかしげる。
「そうか。レンくんはこちらにきたばかりか…。その石はね、叩き割ると割れ目から中から魔力が発生し、割った者に力を与えるものことができるよ。
その力を皆は、スキルと呼んでいるけどね。」
「なんか、ゲームみたいだな。」
「そうだねぇ。人には必ずなんらかのスキルがあるんだよ。勿論、君スキルも必ず備わっていると思うよ?ちなみに私のスキルは【解析】や【鑑定】みたいなサポート系のスキルだけどね。
ちなみに【解析】というスキルは、人のステータスやスキルを分析できたりする便利なスキルなんだよ。
このスキルは、人口で作られたもので人の強さをLvで表しているよ。」
「Lv?ドラクエとかの?」
「おう…。そうじゃな。ドラクエかー。昔はよくやったのぅ。
そのLvじゃ。このスキルはな。
説明したように人口で作られたものなのじゃ。
開発した者は、確か人間だったかのぅ。
人の強さ。ステータスを数字化して表すことができるスキル。
しかし、このスキルはとても貴重なものでな?
手に入れるには、土地を一つ買えるお金が必要らしい。」
「まじか!?そんな貴重なものどこで手にいれたんだ?」
「もらったんじゃよ。レルーノから。」
「レルーノ?」
「ルカの父親じゃ。確かー。何かと交換したはずなんじゃがー。はてよく覚えだせん。」
「なんだそりゃ。なあ、俺のステータスをみてくれよ!」
「いいんじゃが。自分でみたほうがいいじゃろう。ほれ【確認】のスキルが手にはいるマナストーンじゃ。」
渡されたマナストーンは、紫色に輝いていて、アメジストを連想させてくれる感じがした。
「いいのか!?」
「ええ。そのマナストーンは、あまり価値のあるものではないからのぅ。ほれ!床に思いっきり叩き割るのじゃ!」
「おう!」
ガラス玉を割るかのような、パリーンという音と共に割れる紫色の石。砕けたあと中から煙のようなものが現れ、レンの体の周りで消えいった。
「なにか、起こったのか?」
「ほれ。次のステップじゃ。
目をつむって想像するじゃ。自分のステータスを!」
「おう!」
そう言われて、レンは言葉の通り従った。
俺のステータス。と…。
「お…。でたぞ!」
頭の中に浮かび上がったステータスを読み上げる。
「Lv8、HP653、STR62、VIT46、AGI65、INT6…6!?すくなっ!
DEX53、CHR80。スキルは、【創造Lv1】【超能力Lv5】【アースLv1】う~ん。正直もう少し強いとおもったんだけどな~。甘かったか。」
「…。いや、充分強いじゃろう。こんな数値はあまり見たことがないぞ。
ではステータスについて説明をするが、STRは攻撃力を意味し、VITは防御力を意味する。AGI6は速さを意味し、INTは魔法。DEXは起用さ。そしてCHRが魅力じゃ…。この数値だけずば抜けておるのぅ。
スキルの創造というは…。恐らくユニークスキルだろう。」
「ユニークスキル?」
「ユニークスキルとは、地球の人間がこちらにきたときに得るスキルのことじゃ。地球からこちらにやってきた人を皆は異世界人とよぶ。」
「へぇ。俺は、異世界人なのか!」
「そう。そして異世界人は、この世界に転送される常人とは思えない身体能力を得ると言われておる。そしてこの創造というユニークスキル。これは…。女神がもっていたとされるスキルじゃな。」
「女神?」
「詳しいことは知らん。
次に【超能力】残念じゃがこれは、わしでも見たことがないから説明するのは無理じゃ。」
「見たことがないって…。
珍しいのか?」
「珍しいというより今始めてお目にかかったからのぅ。珍しいと思うぞ。」
「そうか」
「最後に【アース】これは、自然に恵みをもたらすスキルじゃな。
畑なんかに植えた作物は通常の何倍もの速さで成長させることができることができるスキルじゃ。
戦いには役にはたたんが、このスキルは常に発動しているからのぅ。ステータスの一つに捉えていいくらいじゃ。
このスキルも、あまりお目にかかれんぞ?
お前は、すこし恵まれすぎなのではないか?」
「ははは。それほどでも…。」
話がちょうどいいところまで進むと背後から聞き覚えのある声がした。
「ほら。そろそろ帰るよ!
いろいろ支度しなきゃ!」
声の持ち主はルカだった。
博物館で夢中になっているレンをおいて雑貨屋で様々なものを買い揃えていたらしい。どこにそんなお金があるのか…。
「そうだな!じゃあ、レイモンドさん。またきます。じゃあ、また!」
二人は、レイモンドに手を振り、家路へと向かった。
九頭龍よ。一体お前はなにをやっているのだ。)
レイモンドは二人の後ろ姿を見ながらそう心の中で呟いた。