昨夜は大変だった。


入学式のあった学校から帰ってきて、部活に新入生を

集めるためのポスターを描いている娘が、

「ママ、見て。よくできてるでしょ。」と見せにきた。

そこには、部員募集とかわいく書かれた文字の

吹きだしに『楽でいいよ」とおまけがついている。


楽でいい、って何?

と私が笑う。


楽しくていい、じゃなくて「楽」でいいっていのうは

部活ではないでしょ。


娘は憮然とした表情で「ママになんか聞くんじゃなかった」

と自分の部屋に上がっていった。


昨日の朝からきつくてほとんど横になっていた私。


夕飯の副菜は作ったけど、食べる前に焼こうと

思っているメインのお肉を焼くことを娘の部屋に

いって頼んでみた。


とてもきついから焼くだけでいいの。

他のことはママがするから。


娘はじろっとこちらをにらんで何も言わなかった。


ゲームをしている息子は何時間も画面から目を離さない。


仕方ないから自分で全部した。


ご飯を食べる子供たちの横でまた寝ていた。

食べ終わった子供たちはずっとクレヨンしんちゃんを見ながら

笑っている。

映画を観ているのか、ずっとそのままなのでこれまた仕方なく

私がきつそうに動き出した。

不機嫌そうに見える私に子供たちが慌ててとっくに食べ終わって

固まっているお茶碗を運んで洗いだした。

テーブルが汚れているので私が拭いて、お茶碗を洗っている娘の

横に置いて、これくらい洗ってくれるよね、と言って背を向けた。


強風の中、息子は塾に行き、娘だけが残っていた。

キッチンに行くと、洗われていないふきんがそのまま残っていた。


それを見て、長女の部屋に行き、


あんたが出ていたかなかったらママが出ていく。


と言い放って出てきた。


旦那さんに、いなくなるから、とメールを打ったらすぐに電話が鳴った。

それを取った娘が話をしていて、すぐに塾へと出て行った。


一人残された私は、自分が存在していることすら限界を感じていた。


いろんなことがでうでもよくなって全身に力が入らない。


このままだとヤバい、と思って眠剤をいつもよりたくさん飲んで寝た。


目が覚めたら夜の11時で、旦那さんが洋服を家の中に干していた。

私を見て、いいから寝ろ、と、足元がふらついている私に言った。


それから何度も目が覚めながらいつもの時間に起きた。

眠たくしてしかたがなかったけれど、みんなのご飯を作り、

子供たちのお弁当を作って起きてきた子供たちと入れ替わりに寝た。


起きたらとても暖かかった。


洗濯をし家の中の片づけをして、少し横になろうと思った時に、

近所の顔見知りの方が来た。


あまり話したことはなかったけれど、先日話す機会があった時に

家の中をみせてあげた。

オーダーした家具や私の好きなインテリアにいたく共感して、

うちにも見においで、と言っていた。


今は家から桜がきれいにみえるので、家のデッキでコーヒーでも、と

言われて伺った。

ご主人もいて、家具の話などで少しもりあがった。

古い物が好きだったり、あるものをいろんな形で利用したり、

歳は離れているご夫婦だったけど、話が合って夕方まで話し込んでいた。


向こうは夫婦二人だけだし、私も家のことはほとんど済んでいたので

暗くなりかけた空を見ても慌てることはなかった。


なのに、子供たちが帰ってくると思うと身体が痒くなって湿疹が出てくる。


お風呂を入れて入ることにした。

入ってすぐに息子が帰ってきて、ただいま、と言う。


ご飯を温めて食べて、とだけ言った。


塾に行く息子が行ってくるね、というのが聞こえた。


娘は歌ったり元気にしゃべっているのが聞こえるけれど、私とは

顔も合わさない。


自分の好きな家で居心地よく暮らしたいのに、今はそれも

できない。


子供たちが帰ってくる前にきっと寝るだろう。


世の中の親子なんてこんなものだと思う。


まだ娘が家出しないで塾に行き、きちんと生活しているだけでも

いいという気がしている。


私も今は自分の健康を第一に考える。


痒かったりチクチクしたり脱力したりする身体と共になんとなく

生きるだけ。


いつものように頭も働かないけど、もうすぐ眠れるから。

薬飲んだら寝れるから。


明日は休みだからいつもよりたぶんゆっくりだし。


死なないための薬だけが頼りです。