モナコのクリスマス その2 | My life in モナコ

モナコのクリスマス その2

ec1323f7.jpg 24日のクリスマスイヴ、25日のクリスマス、モナコの街はひっそりと静まり返っていました。いつもは賑やかなカジノ前やカフェ・ド・パリのテラスも人はまばらで、カジノ前のクリスマスツリーだけがその美しい姿を静けさの中で輝かせていました。モナコの人たちはスイスやイタリアの山の別荘や、南アフリカの暖かいところにバカンスに出る人が多いそう。モナコでも今年は15度と暖かいクリスマスだったんですけどね。

私は友人の旦那さんが働くモナコの一番新しいSBM系列のホテル(去年の10月にオープン)、モナコ・モンテ・カルロ・ベイ・ホテルのバーで、ピンクシャンパンを傾けながらイヴの夜を過ごしたのですがこの日の夜はお客さんも私たちのほかに3組だけ、ホテルを行き交う人の姿もなく、従業員だけが長い夜の時間を持て余していました。暇だったのでバーテンダーがイチゴをベースにした可愛らしいオリジナルカクテルをサーヴィスしてくれました。ラッキー。

ヨーロッパの人々にとってクリスマスは家族と過ごす大切な日。クリスマス・イヴは人々は皆それぞれ両親の家、または祖父母の家に集まり、たくさんのご馳走が並ぶ食卓を囲んで家族水入らずで楽しい時間を過ごすのです。本物のもみの木を思い思いに飾り、プレゼントを山のように用意します。他の国はわかりませんが、アメリカと違ってモナコとフランスにはボクシングデー(25日にプレゼントを開ける)は無いみたいです。みんなプレゼントを受け取るはじからバリバリと包装を破いてプレゼントの中身を確認します。
コートダジュールのクリスマスの食卓にはたくさんのご馳走が並びます。無くてはならないのは13種類のデザート(マロングラッセ、ヌガー、フルーツ、ビュッシュ・ド・ノエル、ドライフルーツ、ブリオッシュ、ドライナッツetc...)フォアグラ、牡蠣、シャンパン...驚いたことにフォアグラが大好きな子供達が多く、いかに自分の方が上手にパンにフォアグラを塗れるかどうかを競っています。日本のようにお上品にカットしたものを乗せて食べるのではなく、ゴロっとした塊をそれぞれナイフでこそぎ、スプレッドチーズのようにべったりと薄切りのパン(バゲットやブリオッシュ)に塗りつけるのです。私もフォアグラの塗り方を6歳の子供に教わりました。はじめのうちは『そうじゃないよ!』と怒られていましたが、今では上手なものです。

25日の正午、モナコの街の中心のスピーカーから町内放送のごとく“プチ・パパ・ノエル”(フランスのクリスマスソング)が流れてきました。この日は家族で教会のミサに行きます。カトリック国でもイタリアのようにあまり宗教心は強くは無いので、家庭によって行ったり行かなかったりです。教会にはクレシュというお飼い葉が飾られます。マリア様、赤ちゃんのキリスト、動物達、村人などのサントンという人形で表情豊かにキリストが誕生したときの様子を表しています。教会だけでなく、街中にこのお飼い葉を目にします。漁村では漁師のサントン、ワイン畑の地域ではワイン造りに携わる人々のサントンなど、地域によってそれぞれの特徴を活かしたクレシュを見ることが出来ます。本物の人間や動物で演じているクレシュもありました!実物大のサントンもありましたが、表情がグロテスクでちょっと怖かったです。

クリスマスのあと今までの静けさがうそのように、カジノ前そして港にあるクリスマス村には人々が溢れていました。デコレーションとイルミネーションが綺麗なモナコの街を散歩して、今まで食べたものを消化していたのでしょうか?(私は散歩して消化しました!モナコは狭いし、坂道が多いので効果的面!) 

クリスマスも過ぎ、もうすぐ大晦日ですね。これから新年までの数日間、日本では忘年会で大忙しなんだろうな~。くれぐれも身体(特に胃腸!)に気をつけてくださいね。でもなんだかちょっと羨ましいような、懐かしいような・・・モナコの新年は静かです・・・