今までしてきた全ての検査結果とこれからのことを聞きに、医大の血液内科に行く日。
生検手術が終わってからこの日までの1週間は、ほとんど引きこもってた。
思った以上に痛みが長引くこと、痛みのせいで寝付けへんこと。
これからの不安、これからの自分。
全部がストレスやった。
逃げ出せたらいいのにって何回も思った。
でもこの日の前日、いつも病院にも付いてきてくれてた友達が、あたしを連れ出してくれた。
いつも3人で遊ぶ友達の家に行って、その子の子どもとたわむれたりした。
そして、その友達にも、話した。
その子は、「治るまで、あたしは絶対泣かへんから」っていつもと同じように過ごしてくれた。ありがたかった。
夜は、旦那さんも帰ってくるから、そこでおいとまして、友達と二人で夜ご飯に。
行きたい店あるからって友達が連れて行ってくれたのは、京都のホテルの最上階のレストランやった。
その日、「キレイな格好してきてや」と言われていた理由がこれやった。
夜景がめちゃくちゃ綺麗!!
そして料理も出てくるもの全部おいしい!
治療が始まったら、12月にあるあたしの誕生日、ちゃんとお祝いできひんかもしれんからって考えてくれたみたい。
あー、あたしは幸せやなぁ。
絶対またこうやって、大事な人と、オシャレして出掛けて、美味しいもの食べて、いっぱいしゃべって、笑ってたい。
だから、そのために治療するんやなって思った。
逃げたら、こうゆう日はやってこーへん。
覚悟が決まった。
それで迎えた日やった。
O先生の説明は、大学病院の教授先生らしい、講義を聞いてるかのような説明やった。
病名は、縦隔原発びまん性大細胞型B細胞性悪性リンパ腫。
ステージⅡ。
月単位で進行する中悪性度。
R-chop療法が標準治療になってるみたいやけど、縦隔原発のリンパ腫に関しては、少し奏効性が低いのでは?
再発の可能性もあるのでは?
と医学界では論争中らしく、R-epoch療法で治療していくことも説明された。
3週間で1クール。
それを6~8クール繰り返すそう。
R-epochのあとの生存率など、統計の数値はすごく高かった。
友達のお母さんも、抗がん剤治療6クールで寛解を迎えてる。
大丈夫。
頑張れば治る。
ちゃんとそう思えた。
入院は10月1日。
それまでの3日間、今しかないからって目一杯オシャレして、目一杯遊んだ。
パワー充電!
お姉ちゃん、友達、家族、ありがとう。