ミッキーアイルは逃げ切れるか?
今年のNHKマイルは強力な逃げ馬が1人気になりそうで見所ありますね。
しかしお忘れではないか?昨年だって逃げ馬が人気になっていたことを!!
13年NHKマイルC
1人気(2.9倍)エイシントップ・・・5戦中3戦で逃げ
4人気(7.0倍)コパノリチャード・・・5戦中4戦で逃げ
戦前はどちらかが逃げると予想されていたが、実際のレースの並びは
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コパノリチャード1-1→8着
ガイヤーズヴェルト2-2→5着
エイシントップ3-3→7着
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3頭で遣り合った訳ではないがいずれもゴール前で一伸びを欠いて失速。
競馬マスコミは忘れっぽいのか、はたまた痴呆か、昨年の出来事さえもう記憶から消され、ミッキーアイル5連勝でG1制覇!なんて威勢のいい見出しを踊らせていますね。
NHKマイル過去18回で逃げ馬の成績は【1-1-0-16】
12年1着カレンブラックヒル
01年2着グラスエイコーオー
馬券になったのは2頭のみ。少なくともデータ的にはミッキーアイルは危険です。
危険の裏付けを補足したいと思います。
直近5年のラップを元に検証しますと、
(前半1000m通過→上がり3ハロン)
09年57.2秒→35.2秒
10年56.3秒→35.1秒
11年57.6秒→34.6秒
12年59.9秒→34.6秒
13年57.8秒→34.9秒
前半1000m通過57秒台→上がり35秒前後が必至のレースで総合タイムは1分32秒台。
カレンブラックヒルが逃げ切った12年だけが59.9秒→34.9秒の1分34秒台。
1000mで2秒も遅いながらも上がりは例年並みですからG1レースとしてカウントするには恥ずかしいレベルと言って過言ではない。
まだ今ほど芝が速くなかった04年キングカメハメハが勝ったレースでさえも57.8秒→34.7秒をマークしてますので、カレンブラックヒルが逃げ切ったレースが如何に楽であったか。
近年は勝ちタイム1分32秒台がマスト、よって
1000m通過が57秒台前半ならば、上がりは35秒台
1000m通過が57秒台後半ならば、上がりは34秒台
上記を基本線に考えたい。経験の少ない3歳春に逃げて勝利するにはハードルが高過ぎる。
ところで、ミッキーアイル過去4連勝の走破ラップは
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57.7秒→34.6秒(11月2歳未勝利)
59.5秒→34.7秒(12月ひいらぎ賞)
59.7秒→34.1秒(1月シンザン記念)
58.8秒→35.2秒(3月アーリントンC)
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上がり3Fは34.1秒~35.2秒とディープインパクト産駒らしい瞬発力を示しているが、前半1000mは実はゆったり入っているのです。
この馬のポテンシャルは1000m通過59秒前後からの、上がり35秒前後がいいところでしょうね。よくある逃げ馬のバテてゴールと言うよりラスト1Fでもスピードが落ちない馬でしょうかね。
2歳未勝利戦で57.7秒をマークしていましたが、これは昨秋の絶好馬場でレコードがバンバン発生していた時期だけに時計まま信じない方が良いでしょう。
これまでゲート出が巧く初速が異常に速いので、あっという間にハナにたっていたが、と言うよりは競り合おうとする馬が皆無だった為にマイペース逃げが可能だったのです。
本番では1000m通過であと1秒、上がりであと半秒のペースアップがないと勝ち負けに絡めないでしょう。
実際、アーリントンCはひいらぎ賞やシンザン記念よりも1秒近く速く1000mを走破している為に、上がり3Fで11.6-11.5-12.5秒をマークし、ラスト1Fで大きく減速をしていました。
(それ以前の3連勝はラスト1Fは全て11秒台)
少なくとも現状ではその能力は示していないは走破ラップから見ても解ります。
また、今走は同型馬が数頭存在し、今までのようなマイペース楽逃げの展開は厳しいでしょう。
競り合ったことない馬がG1で始めて激しいハナ争いをするのは3歳春時点は相当な負荷が掛かると思います。
他逃げ馬候補
ダンツキャンサー
テン3F33.7→前半1000m56.9秒(500万・阪神内7F2着)
テン3F34.4→前半1000m57.3秒(マーガレットS1着)
逃げることによって好成績を上げている馬だけに、今回戦法を替えることはない。気持ちの強い藤田ジョッキーがハナを譲ることはまず有り得ない。
ワードイズボンド*抽選待ち
テン3F34.5→前半1000m57.9秒(未勝利・阪神外8F1着)
テン3F35.2→前半1000m59.1秒(500万・阪神外8F1着)
2/7の抽選待ちであるが、出て来たら逃げに拘るであろう馬。逃げることによって好成績を上げている馬。
但し、上記2レース共に減量ジョッキー採用で他馬よりも3キロアドバンテージがあった為に本番で出脚がつくかが問題。内博ジョッキーが騎乗予定なので力業でハナを取りに行く可能性は消せない。
テン2Fのスタートダッシュを比べますと
ミッキーアイル
23.3秒(2歳未勝利)
23.8秒(ひいらぎ賞)
23.7秒(シンザン記念)
23.7秒(アーリントンC)
ダンツキャンサー
22.6秒(500万・7F)
23.0秒(マーガレットS)
ワードイズボンド
23.2秒(未勝利)
23.4秒(500万)
最速はダンツキャンサーの22.6秒、最遅はミッキーアイルの23.8秒。
スタートダッシュにおいてもミッキーアイルの優位はない。
仮にゲート出はミッキーアイルがNO.1でも、テン2F目までにダンツキャンサーやワードイズボンドに楽に交わされる数値です。
府中マイルのスタートから長い直線が続く向正面において、ミッキーアイルがあくまでも逃げに拘って競り合うとハナ争いは長引くし、また今まで経験したことのないテン2F・3Fのスピードになってしまいます。
後方の馬にとってはミッキーアイルを目標に進めますから、運良く(無理して)ハナを奪えたとしても、4角曲がる際には隊列はぐっと縮まります。
更にやっかいなのは、先行馬マイネルディアベルがウイリアムズ騎乗なこと。昨年のガイヤーズヴェルトの騎乗でも見せた「先行して馬を我慢させる」能力は府中競馬場では冴え渡ります。
ウィリアムズアタックと言いましょうか、逃げ馬を後ろから突いてペースUPを促す。まさに肉を斬らせて骨を断つ戦法。この人が乗ると馬が今までにない能力を発揮し覚醒します。
参考までに記載しますと、
12年ダービー3着トーセンホマレボシ02-02-02-02
12年オークス4着アイムユアーズ04-04-04-04
12年ヴィクトリアM2着ドナウブル02-02
12年NHKマイル2着アルフレード05-04
11年ジャパンC2着トーセンジョーダン02-02-02-03
この御仁は腕に相当自信があるのか、府中のG1で先行馬なら相当な確率で残します。
戻ってミッキーアイルですが、このように、前半の消耗が激しい後に、府中のゴール前長い直線で二の脚が使える余力が残っているでしょうか?
過去18回のNHKマイルではそんな馬は一頭も存在していません。
4連勝中の間に、前に馬を置いて走るトレーニングが一度も成されていない馬です。
そんな馬を信じて大切なお金を託せますか?私にはできませんね。
先週のキズナ同様に軸馬にはお勧めできません。
余力があったら「軸馬に最適な馬の傾向」を検証したいと思います。
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