4日目
この日は急遽あんどうさんも加えることとなり、起床後ダラダラせずさっさと出発。
あんどうさんと琉球大学前のコンビニで合流した後、まずは去年見つけた名護市のコモウセンゴケの自生地へ行くものの、記憶よりも生えていなかったのでスルー、そのまま魚の採集のためやんばるの川へ。
そのポイントはかなり海に近い小河川だったが、まさかのまさかの大当たり、ボウズハゼやヨシノボリ、ユゴイ、ヨウジウオなどがたくさん見られた。車でもアクセスしやすく魚もエビも豊富…ということで素晴らしい川であった。
…しかし、喜び勇んで魚を追っていたため撮影をしておらず…これは失敗(-_-;)
そうこうしている内にスコールが降り始めたので車へ退避し、雨をやり過ごしながら次のポイントへ向かった。
そのポイントは去年も来た場所で流れも緩やかでタメモトハゼやタナゴモドキがいそうだった場所である。(ただし見つからなかった)
リベンジとばかり向かったものの藪だらけとなっており、ハブが怖いので断念せざるを得なかった。
変わりにそのポイントから少し下流へ行った場所へ。
川は平瀬しかない単調な川であったが、海が近いということで河床一面にフネアマガイがへばいついており、川岸にはミナミトビハゼも見られた。
ミナミトビハゼ
案外素早く、マングローブの森に逃げ込まれたら採集不可能
また、川岸にはホシクサも生えておりひろドロさんはホシクサばかりを撮影していた。
下流ということでゴクラクハゼとオオウナギが採集できたが、それ以上見つからなさそうであるため更に上流へ。
オオウナギ
時期に行くと浅瀬で大量に見られるが、一瞬蛇に見えるためハブと思ってドキッとする。
そこも去年採集を行った場所であるが、残念ながら川岸の草が刈られており草の根元をガサガサとするような場所は残っていなかった。
しかし、ナガノゴリ、チチブモドキ、オオウナギの稚魚を採集できた。
ナガノゴリ
ヌマチチブそっくりに見える
実際ナガノゴリはヌマチチブより色が淡く、一本のラインや斑点が美しい種なのだが撮影が下手くそすぎて魅力が全然伝わらなさそう。この河川にはたくさんのナガノゴリがおり、水面を除くと色の淡い美しい個体をたくさん見ることが出来る。
チチブモドキ
実は初めて捕まえた。
目の下のラインが三本っぽいからチチブモドキ。相変わらず写真が汚い。
観察用水槽が傷だらけなので綺麗に撮れないのもあるのだろう。もう長い間使用しているので寿命である。次回は新しい綺麗な水槽を買うことを決意する。
オオウナギ
ミニサイズでも20㎝以上はある。
ウナギも飼育すると可愛いことは知っているが、ウナギでも持て余すのにオオウナギなんて飼育不可能である。120㎝ぐらいあれば満足に飼えるのか。かなり運動量が多いので肥満で早死にしやすいとも聞く。魅力的な魚ではあるけどね。
こうして魚はもうそこそこ見れたし、あんどうさんもいるのでコモウセンゴケを見に行くことに。この川の上流にも自生地があり去年来ていた場所である。
乾燥気味の土壌に生えるコモウセンゴケはピグミードロセラのように立ち上がる傾向がある。
湿った場所の株はペタッと広がる。
よくある普通の形。
乾燥気味でも粘液は良く出す。
咲いた後だが赤花。
沖縄では赤花の方が珍しい…?
白花
まさか赤花のすぐ近くに生えているとは思わなかった。
遺伝子とか差があるのだろうか。
個人的には白花の方が栽培しにくい気がする。
法面に何万と群生しているのが見られる。
ここも当たり前のように白花だと思っていたのだが、数株失敬した後咲かせてみると何故かここの個体は赤系統であった。ひろドロさんは赤花コモウセンゴケの自生地を知らなかったので、教えられて良かったと思っていたら、しばらく先へ進むと白花のコモウセンを発見した。同じ場所(正確には少し距離はあるが)に赤と白が生育していることに3人で驚き、ひたすらしゃがんで写真撮影をしていた。
ベッコウマイマイ系
ひろドロさんがTwitterで聞いたところ陸産貝類に詳しい人が教えてくれた。
流石に日が暮れてきたので帰路につき、あんどうさんと分かれた後また酒とつまみを購入してPSYCHO-PASS1期の続きを見て就寝した。
5日目
流石に体力の限界である。
昼前ほどまでダラダラしたのち、魚をブリージングバッグにパッキングする。ブリージングバッグは横浜闘魚さん(https://nation7080.ocnk.net/)で購入したものである。
こちらでパッキングを済ませ、那覇空港で買い物をするというひろドロさんに空港まで送ってもらい、大量にお土産を購入した。
航空会社はピーチだったので安いが預け荷物はオプションである。キャリーバックと登山バックをカウンターで預け、関西空港に帰還した。
去年の台風によるドタバタもなく平和な沖縄遠征であった。
ただし、関空へ到着後に最寄り駅までのリムジンバスを使うつもりでいたのだが、リムジンバスでかなり待たされ、結局帰宅したのは夜であった。
一昨年も楽しい遠征であったが、本当に生き物だけの遠征ということもあって今回の遠征は非常に実り多きものになった。
また今年、何時になるか分からないが沖縄に行こうと思う。
ひろどろさん、あんどうさん、お世話になりました。
ありがとうございました。