今日はお弁当を作った。

といっても、メインのおかずは昨日の晩御飯の残りだから、

それほど時間もかからなかったんだけど。


お弁当箱はまだ無い。

とりあえずタッパーに詰めて行った。


お箸も無い。

割り箸を持って行った。

完璧にフライングだ。


みかんも持って行った。


久しぶりのお弁当は、何だかとってもおいしく感じられた。

職場で適当におにぎりやサンドイッチを買って食べるよりも

こっちの方がずっといい。

デザートみかんをむいて食べようとしたら、

事務のおばさんがみかんをくれた。

何でも、おばさんの家の庭で取れたみかんで、

見た目は悪いけど味はおいしいんだと言う。


「ありがとうございます。」


と、もらったのはいいが、

私はたった今、自分のみかんをむいたところ。

一体おばさんはどういうつもりで私に

みかんをくれたのだろうか?


迷った挙句、

「普通、先にむいた方を食べるよね?」

と思って自分のみかんに手を伸ばした。


すると、おばさんは絶妙なタイミングで

「どうぞ、食べてみて。」

と言う。



仕方が無いので、さっきむいたみかんはそのままに、

もらったみかんの皮をむいた。


皮をむいたみかんが二つ出来た。


おばさんは、こっちを見ている。

食べたらほんとにおいしかったので、


「ちゃんと酸味もあって、おいしいですね!」


と言うと、おばさんは安心したらしく、

やっと目を離してくれた。


食べ終わってお礼を言った後、

またすぐにむいてあった自分のみかんを食べ始めた。


みかんを続けて2個食べたのは、久しぶりだ。