家族戦力外通告

 

ー都内某所ー
なんちゃってホテルのホールにて始まったとある記者会見ー
大勢の記者達が固唾をのんで見守る中、今回の主役、もんず選手が入場。

 

「え~...この度私事ではありますがお集まり下さりありがとうございます。」
 

「え~この度、私、もんずは...戦力外通告を受けました....。」

眩しい程の大勢のフラッシュと記者達のざわつきーキラキラ
 

「自分なりに精一杯チームに貢献し、リタイヤした人の分まで頑張って尽くしていっていたつもりでしたがこの様な結果となり...大変...残念ではあります...。」
 

「私としましては、チーム最年少であり機動力・パワーなどチーム内で突出した能力を遺憾なく発揮し、無理難題の指示にも全力で取り組み、学習し、仕事を早く出来る様に助力し、チームに貢献していったつもりでした。」
 

「日々の感謝の言葉はなくても、仕事の年数や能力、そして年齢と言う名のレベルも上がり、1番下のランクから発言力が持てる地位まで上がって共に意見交換ができる所まで来つつあるのではないかと自分自身、思っておりました。」

 

「その矢先の戦力外通告...。」
「悔しい...と言うより、悲しいです...。」
「今まで無理に無理を重ねて、痛い事やどんなにしんどい事があっても我慢して頑張ってきた事は何1つ伝わってなかったんだと思うと...長い年月、頑張って積み上げてきた物が一気に自分に向かって倒れ込んで来た様な気がして、唖然と涙ない悲しみが襲って来ました。」

 

「大変、残念ではありますが...現実を受け入れ、自分自身と向き合い、生きていきたいと思います。」
 

「ご清聴ありがとうございました。」

 

記者達の質問責めにも一切答えず、足早に退場するもんず選手。
彼女に何があったのか?....

 

っとまぁ~ブルー音符
なんちゃって記者会見風に始めて見ましたが、いかがでしたでしょうか?指差し

 

長々すみません。てへぺろ失礼致しましたキラキラ
こんな記者会見風に始めたには理由がありまして...。
父に家族の戦力外通告を受けましたオエー

いや~マジでウサギの絵文字の通り虹色の何かが口から出てきそうだったわぁ。爆笑
精神的ストレスで気持ち悪い気持ちが勝っちゃったわ昇天

 

家族経営でやってる仕事なのでぶつかる事はしょっちゅうだし、家族だからこそ遠慮なく、ズバズバ言っちゃってる所もあるけど...
その中でも気兼ねなく話が出来る環境や冗談が言い合える所はとても素敵な所だと思うキラキラ


でも、ある程度の歳になったし、視野や考え方も色んな方向から考えられる様になったし、そろそろ発言したり自分の考えを口から出してもいいかなって思っていたんだけど....やっぱ、ダメだったみたいウインク

 

父は毎日、1日の中でゴルフのセントアンドリュースのコース並に気分がコロコロ変わるうさぎ
(セントアンドリュースとはゴルフのメジャー選手権の1つ、全英オープンが開催される世界最古のゴルフコースの名前である。1日の中に四季があると言われ、ホールを移動する中で暑くなったり寒くなったり風が吹いたりと選手にとっては体調やプレイへの調整がとても難しいゴルフ場である。)


さっきまで普通に話しをしてたのに、少しその場を離れて5分違う仕事をしているとすぐ、お怒りのお電話が掛かってきて、「いつまでやりおんやムカムカ惨めなけぇ帰ろうやムカムカ」とクレームのお電話ドクロ
みんな片づけて、早く帰るように準備しているのに、容赦なく、お構いなくうずまき
しかも、「早くしょうやムカムカ」と口ばかり動かしてその他の体のパーツは動かさない。真顔
目に見えない圧力とプレッシャーだけが私の疲弊仕切った体に送り込まれ、早くしなきゃの一言だけが脳に刻み込まれる不安
耐えながら、必死に片づける私。
ウェイトリフティング並に体をプルプルさせながら重い荷物を猛スピードで車に積み、片付け時間の世界記録を目指す真顔


苛立ちは募るばかりだが、我慢我慢。凝視
なぜなら、言い返せば、場所や人の目を関係なくブチ切れて、メチャクチャ言うのが分かっているから...。
あなたに言い返さないのはあなたが損する事になるから。
みんなが損する事になるからである。


極限に疲れている中、帰りの車の中はボクシングの記者会見並にバチバチの言い合いをし、家に帰れば試合のゴングが鳴るボクシング

 

むちゃくちゃ、メチャクチャに繰り出される言葉のパンチボクシング
耳が遠い父が3回4回と聞き返すのを声を張り上げて言えば、その言い方が気に入らないと理不尽パンチボクシング

仕事はしんどい、やりたくない、でも1人で家に留守番するのも嫌と我が儘パンチボクシング
帰ろうと何回言っても帰る準備しないし、周りの人は帰ったのに自分らだけいて、通り過ぎる人はなんでやりよんかなって目で見られて惨めじゃと被害妄想パンチボクシング
人は1つも何も思ってないし、反撃と言う名の説得や説明も全て責められている気分になる父。
どうしたものか....
私も、何か解決策がないか共に考えて何か少しでも力になれたらと試合に参加したが...

 

父選手の無残で無慈悲なパンチが強烈ヒット...いや、やんわり私の心臓をゆっくり突き刺しました。


「こんな家族は嫌じゃ、最初からやり直したいのぅ。」
 

この発言で完全にKOスター

はぁ~なんか終わったって思いましたね。
カンカンカンとゴングが鳴り、ひこずられながら自分のコーナーに戻り、セコンドが必死で「気にするな!まだ、いけるぞ!」と言われても、心臓は突き刺さったまま、指一本も動かせない..。
まさに、「燃えたよ‥‥真っ白に‥‥燃え尽きた‥‥真っ白な灰に‥‥‥‥」状態。


なんか、ただただ終わった。
怒りとか悲しみとかそんなじゃなくて「終わった」ただただ終わった。

巣から飛び立った兄弟の分も動いて、働いてフォローして車で送り迎えして、こんなに自分で言うのもあれだけど、頑張ったけど...それがコレ...。



 やり直したいと願うなら、こんな家族嫌だと思うなら、全てリセットして新しい家族を作ればいい。

 

まるであなたは「不思議の国のアリス」の「赤の女王王冠1」。
自分の我が儘で周りを振り回し、気に入らない者には容赦なく首をはねる。

正に赤の女王の如く、いらなくなったトランプ兵は切り捨てて新しい自分を肯定してくれるトランプ兵を探せばいいさトランプハート

 

私は、戦力外通告された身。
もう、何も言うまい。
あなたのトランプ兵になるのはうんざりトランプハート

私は、アリスや帽子屋、三月ウサギと誕生日じゃない日を祝ってお茶会をしているので、ほっといて下さい。

もう、何言われても私は戦力外通告されたから関係ない精神で行っちゃうもんね口笛

 

お好きにどうぞパー