前回の続きです。
数十年前、親族が争いに争ったことで
私は『家族』や『血の繋がり』というものが
全く信じられなくなりました。
見たくない光景もたくさん見た。
しなくていい引っ越しもした。
父方の親族は誰もいなくなった。
父が全く悪くなかったとしても
私の心は荒んでいきました。
莫大なお金は手に入ったかもしれないけれど
もっともっと大切なものを失いました。
そして母方の祖父母はすでに他界してたので
唯一残っていた『祖父母』という存在も
いなくなりました。
そしてそこから数十年間の中で
祖母に会ったのは、父が急死した日。
その日だけです。