大分時間が経ってしまいましたが11/24に福島県浪江町の「十日市祭り」に行って来たので、そのことを踏まえて少し「ももクロ春の一大事2020」について書きたいと思います。
僕は福島県いわき市の出身で、仕事の関係で浪江町付近に3年ほど住んでいました。
過去にももクロと福島についてのブログを書いてるので暇なときにでも読んでもらえたらうれしいです。
『3月11日ももクロの皆さんへ』 ←ももクロの青春ツアー南相馬の話
『2019年3月9日高城れにソロコンいわき公演』 ←いわきのソロコン
では改めて...
まずは「春の一大事」の話を。
今年の夏のももクロマニアで発表になった「ももクロ春の一大事2020 笑顔のチカラ つなげるオモイ in 楢葉・広野・浪江 三町合同大会」
2020年4月18日(土)・19日(日)
開催場所:福島県 J-VILLAGE
驚きました。こんなうれしいことはないですよ。最近のももクロ運営の謎の福島推し。来年の春の一大事、福島だったらいいなーとは思っていましたが、僕は東北地方の他の県だと予想していました。
来年の春一は東北地方だったらいいなぁ
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年4月21日
僕はももクロ運営に謝らないといけないことがあります。女川が取り上げられるたび、喜びつつも嫉妬していました。(女川祭りには行ってます)
今回の流れをみていると地方の自治体と組んでの「春の一大事」は福島(浜通り)でライブを行うためにノウハウを蓄積していたんじゃないか、そんな風に考えてしまいます。
(ある程度の)避難指示の解除、高速道路・電車等交通網の復旧、そしてJヴィレッジが全面再開になるこのタイミングを待っていたんじゃないかと。
※福島まめ知識:福島は多く「浜通り」「中通り」「会津地方」の3つの地域にわかれており、気候も文化も違います。同じ県でも移動に時間がかかるため交流はあまりありません。
来年の春の一大事会場の位置関係
来年の春一の会場発表後、それを喜ぶツイートであふれていました。でも地元を知っている僕は喜びつつも不安に思うことがありました。
夏のももクロマニアでの来年の「春の一大事」の発表後の僕のツイート
来年の春の一大事の開催場所の発表を聞いたとき、れにちゃんがいわきのソロコンで言った言葉を思い出しました。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年8月5日
『人の痛みって100%はわからないけどわかろうとすることが大事』
多くの人に福島の現状、抱える問題、そして良いところをわかろうとして欲しいです。 pic.twitter.com/T32BAs8Dv9
春一の件で震災、原発事故の被害を受けた人で受け入れられない人もいるはずってツイートが回ってきたけどそれってどうなんだろ?
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年8月9日
僕の知り合いはみんな喜んでたよ。ただ地元の人が心配してるのは今の状況でちゃんとおもてなしできるかってことだと思うよ。
福島県いわき市出身の僕が思うのは、全国から多くのモノノフに来て欲しい。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年8月9日
そして今の福島を見て欲しい。多くの地域は他の田舎と変わりません。でも原発付近はまだ規制があります。どうせならそこを見て欲しい。何かが変わります。
もし震災直後の福島の様子を知りたい人がいたらこのルポがわかりやすいし読みやすいですよ。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年8月9日
彩瀬まる『暗い夜、星を数えて』
今年のソロコンの前にきくちPがれにちゃんに贈った本。青春ツアー福島の会場だった南相馬やソロコンをやったいわきが出てきます。新潮文庫。 pic.twitter.com/lOlxlhAGZO
改めてツイートするけど、3年間の春一のノウハウがあって青春ツアー南相馬、まるれにいわき等で現地の状態を知った上で開催を決めたって事は受入れ体制、交通手段も大丈夫だと判断したわけだと思うし、Jヴィレッジのある楢葉、広野だけじゃなく離れた場所の浪江も入ってる事がミソなんじゃないかと。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年8月9日
福島春一に多くのモノノフさんが前向きに考えてくれてるようでうれしいです。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年8月10日
ただ心配事も...
①マンパワーの不足?
過去の自治体と比べて自治体の規模が小さい。3町合わせてもこれ。あくまで人口の比較なのでアレですが。少数精鋭?
②臨時列車をどれだけ出せるか。10両編成が停まれるようですが... https://t.co/4XYeVC9fjW pic.twitter.com/VVpt9jlI3z
一番の懸念事項は圧倒的なマンパワーの不足でした。
過去の開催県と比較するとわかってもらえるでしょうか?
田舎だと話題になった黒部市で人口は4.2万人なんです。
今回の3町合わせても住んでいる人は黒部市の1/5、東近江市の1/13です。この人数で1日当たり1.5万人に対応できるのか、住んでる人数の約1.7倍の人間を。もちろんライブにかかる労力と人口が単純に比例するわけではないですが、住んでる人が少ないということは交通事情やお店も少ないという事です。
何が言いたいのかというと...
最終的に何とかなるとは思ってます。成功した暁には3町をほめてあげて下さい。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年8月10日
自治体の規模がこれだけ違って同じ事をするのはすごく大変だと思います。
という事です。
※(参考)Jヴィレッジ駅(臨時)の週末の時刻表
そもそも臨時列車が出ないと帰れない?と思っていたら12/14にJヴィレッジ駅が常設駅になることが発表されました。期待しましょう(笑)。
JR東日本は来年3月14日、常磐線の臨時駅「Jヴィレッジ駅」(楢葉町、広野町)を常設駅にする。JR東が13日、発表した。
国内有数のサッカー施設、Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)の最寄り駅を常設化することで、施設の利用促進や住民の通勤時などの利便性向上につなげ、復興を後押しする。JR東が常磐線を全線再開通させるとみられる来年3月14日に合わせて常設化する。
同駅は、Jヴィレッジが全面再開した4月20日に開業。現在はJヴィレッジでのイベント開催時に限り列車が停車している。常設化に伴い停車する列車の本数など具体的なダイヤは今後詰める。
ちなみに会場のJヴィレッジは2011年3月の原発事故後は資材置き場や駐車場になったほか、スタジアムに原発事故に対応する作業員の仮設宿舎が建てられ営業は休止していました(2019年4月に全面再開)。そして2020年の東京オリンピックの聖火リレーの出発地です。
そして11月に入り開催地の1つである浪江町の「復興なみえ町十日市祭」にももクロが出演することが発表され、その観覧券を現地で配布するということで多くのモノノフが浪江町に行きました。
行った人のツイートを見ると多くの人が浪江町の現状を知って驚いていました。
【浪江町の現在】
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年11月5日
ほとんどの地域がまだ帰還困難区域。
震災当時の人口:約21500人
現在の住民登録人口:約17000人
現在居住してる人数:約1100人
つまり実際住んでる住民は人口の6.5%。ほとんどの住民が避難してる。そういう状況。 pic.twitter.com/N11kiDOBox
数日前にこういうツイートをしたんですが今日浪江に行った人達には意味が伝わったようです。実際の帰還困難区域を目にすることはとても大事な事だと思う。 https://t.co/kFGJ5YocYl
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年11月9日
春一の開催場所が福島のJヴィレッジに決まって多くの人が「復興の手助け」「現地にお金を落とす」というツイートをしていて、それはとてもありがたくてうれしい事なんだけど、そもそも観光地ではないのでお金を落とす場所が少ないんです。多くの住民が引越したり、避難したりして住民が少ないんです。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年11月9日
根本の原因が解決されない限り『復興』はしないんです。人は戻って来ないんです。まずはその事を多くの人に知ってもらいたいです。帰還困難区域を実際見れば福島に対する気持ちが、向き合い方が違ってくると思ってます。簡単に『復興』とは言えなくなる...いや復興はして欲しいんですけどね。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年11月9日
なんというか福島は広いので福島の多くの地域では復興してます。福島産の食物は放射性物質の検査をして出荷されてるので安全です。その一方原発事故の後始末は進展していません。安全な部分、抱えてる問題をきちんと認識してもらえたらいいのになと思っています。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年11月9日
『復興』にむけて頑張ってる人達の事は尊敬してるし『復興』もしてもらいたい。自分にできることはなんだろうと考えてもいる。その一方で本当の意味での『復興』までの道のりの途方もない遠さに愕然としてもいる。だから簡単に『復興』という言葉は口にできない。僕は。
— 泥酔天使🌏ナナ人目のれに推し (@mon00938) 2019年11月9日
これが皆さんに伝えたかったことなんですよね。
一部のツイートを読んでいて違和感を感じていたこと。
他の被災地と福島との違い。
多くの被災地や福島県の多くの地域では復興が進んでいます。帰還困難区域も年々少なくなってきています。
でも...。
そもそも原発が建てられる地域は過疎地で収入源がない地域(魅力的な観光スポットがない)です。原発の事故で多くの住民が避難を余儀なくされ、避難解除された地域でもそれでオッケーというわけではなく仕事、子育て、金銭的な事情で戻って来れない人も多くいます。避難指示が解除がされるということは、建前上その地域に戻れるということ。つまり仮設住宅にいる人は退去しなくちゃいけないし、助成金が打ち切りになる(この辺は個々事情が違いますが)。
じゃあ戻って以前のように生活できるかというとそれは難しい。なぜならコミニュティが崩壊してるから、(原発関係以外の)働く会社がない、学校がない、店舗がない、病院がない、そのため住む人が少ない。特に若い人、子供が少ない、ここが一番の問題なんです。
今、福島第一原発は廃炉に向かって作業が進められています。これはあと40年とも50年とも言われています。廃炉作業が終わってからが本当の意味での『福島の復興』なんだと思っています。
現在、除染作業や廃炉作業で多くの人が福島に来ています。その人たちを見込んで開いた店舗もあります。でもその多くの人は生活していません。原発事故の後も原発に頼っている。福島県人は多かれ少なかれ葛藤を抱きながら生活をしています。(僕の親戚や知り合いにも原発関係の仕事に従事している人は多いです)
この辺のことはすごく難しい問題です。
意見は人それぞれ、立場や経験、何が一番大事か、考え方の違いで意見の違う人もいると思います。でも曲解、歪曲して言ってもいないことで批判されるのは困ります(笑)。
ここでは「十日市祭」に行った人も多いので浪江町を例に説明したいと思います。
これは浪江町仮設商業共同店舗施設「まち・なみ・まるしぇ」の営業日カレンダーです。
各店舗、土日は休み又はお昼の間だけの営業です。
なので「十日市祭」に行ってももクロのライブを見た人のほとんどはお祭りに出店していた店舗以外にお金を落とせなかったと思います。
町の店舗も同様です。平日ならある程度、原発関係の人がお金を落とすのかもしれません。
僕が「お金を落とす場所が少ない」というのはこういう意味です。
実際に春一に当日(土・日)だけ参加する人たちは、ライブに出店する店舗にしかお金を落とせないと思います。もちろん、それだけでもありがたいことですが。楢葉町も広野町も平日なら原発作業員向けにある程度開いてる店舗はあると思います。
「せっかくお金を落とそうとおもったのにー」そう思ってる人もいると思いますが、そんな人に朗報です。実は浪江に今年の7月にイオンがオープンしていました。(十日市祭に行くまで知りませんでした)
イオン浪江店、土日やってます(笑)。Jヴィレッジから車で30~40分。
さあ、どうする?田舎のイオンなので皆さんの家の近くにあるイオンとは規模が違うと思いますが。
ここで鍵を握るのは「いわき市」です。
人口約34万人。でも面積が広いから人口密度は低い(笑)。
ライブに来る人の多くが買い物をし、飲食して宿泊するところ。そして移動の拠点春一の成功はいわき市の協力が不可欠です。
いわき市と言えば「ココ☆ナツ」のMVを撮影したスパリゾート・ハワイアンズがあり(ライブもしました)、れにちゃんが1日警察署長を務め、ソロコンを行い、ももクロの恩恵を受けたはず。にもかかわらずなぜ今回いわき市が開催地として名を連ねていないのか不思議でなりません。多くの人が現実的にお金を落とすのはいわき市になるので、いわき市は協力して下さい!(いわき市にはそれなりに観光スポットがあります。それは後日改めて紹介します)
ところでなぜ今回の開催地に浪江町が入っているのでしょうか?
この辺の地理に詳しい人なら春一の開催地を聞いた時に疑問に思ったはずです。
はい、ここでまたこの地図登場。
会場のJヴィレッジは楢葉町と広野町にまたがって建ってるため、楢葉町と広野町の合同開催になるのはわかります。でもこの2つの町に隣接していない浪江町。人口も約1100人。
このことについて自分なりにこうじゃないかなと思ってることがあったんですが、十日市祭に行ってその考えが正しかったと確信しました。
それは『浪江町に行くと福島の現状がよくわかる』という事です。
浪江町はJヴィレッジから離れています(車で30~40分)。なので宮城方面から車で行く人以外、帰還困難区域を通過しません。関東方面から行く人は帰還困難区域を見ずに帰る人も多いと思います。
そこで「浪江町」なんだと思います。(電車で行きにくい)浪江町でももクロがライブをするということは、多くのモノノフが車で浪江町に来る、そうすると否が応でも帰還困難区域を通ることになります。現在まだ避難指示が解除されていない富岡町(大部分は解除)、大熊町、双葉町、そして浪江町(大部分がまだ解除されず)の現状を目の当たりにすることになる。これが今回、浪江町が開催地に入ってる理由だと思います。
※浪江町の現状
また、浪江町が町の復興について前向きな自治体だったことも理由の1つだと思います。このことに関しては全く知りませんでした。今回十日市祭に行くのに調べてわかったことです。
そして十日市祭で「浪江女子発組合」を結成することが発表されました。そして毎月浪江でライブを行うと。このことで自分の考えが正しかったと確信しました。
「浪江でライブを行うこと」=「福島の現状を知ってもらうこと」
でもまさかアイドルユニットを結成するとは思いませんでした(笑)。
十日市祭でももクロがライブをして終わりだろうと思っていたし、それでも十分意味があることだと思ってました。
妹グループのファンの人たちは複雑な思いがあるかもしれませんが、何気にこのことは後々大きな財産になるのではないでしょうか?
そこそこ長くなりましたが、やっと「復興なみえ十日市祭」の話にたどりついたところです。次はその話をメインに。
【続く】









