『オレがいなくなっても大丈夫か?泣くなよ?』
「泣かない」
『泣くだろ?』
「泣かない、絶対泣かない」
『約束だぞ』
「でも...今はいいよね?泣いてもいいよね?」
『まったくしょうがねえなぁ。泣くなとは言ったけどな、泣くのはな、悪いことじゃない。人の痛みがわかって泣くこと、人のために泣いてあげることは悪い事じゃねぇ。悔し涙もいい、でも自分を憐れんで泣くのはやめておけ。どうせならうれしくて泣けよ。そして笑えよ。オマエ笑う時いい顔してるよ。泣いてる顔はブサイクでいけねぇ。笑い顔が一番いいよ。何だかこっちも笑顔になっちまう。
"笑顔の連鎖"ってやつだな。オマエの笑顔にはそんな魅力があるよ。ずっと一緒にいたオレが言うんだから間違いない。なんだかしゃべり過ぎたな。もっとクールにいこうと思ったんだが。オレとオマエは一生の"トモダチ"だ』
「トモダチ!?」
『そうだろ?』
「えっ?ペットと飼い主じゃ...」
『オメー、ブッ飛ばすぞ!』
「...」
『じゃあ、そろそろいくわ。いつまでも人の痛みがわかる人間でいてくれよ...いや、それは重いか。いつまでも人の痛みをわかろうとする人間でいてくれ。そしたらいつかまたどこかで会えるさ。できるか?』
「できるっー!」
『泣いてるじゃねーか』
「今はいいんだろ!」
『そうだったな。じゃぁなレニス。モモスケたちにもよろしく』
「ぜつーーーっ!!!」
『じゃあニャ!』
【完】

