私は約30年ほど前に京都に生まれた。生まれた時には両親、祖父母、曽祖父母の大所帯だった。
比較的田舎の家で、たぶん両親や祖父母にしてみたら、跡取りの男の子がほしかったんじゃないかと思う。私が生まれて女の子で、もうひとり子ども作ろうとしたくらいだから。最初から私は望まれた子じゃなかった。
でも生まれた時の写真を見たら、すごく笑ってる。今思えばこの時が一番幸せだったんじゃないかと思う。世の中のこともあまり分からず、ただ生きてることがどれだけ幸せか。
残念ながらその時の記憶は全然ない。幸せな時の記憶がないなんて、皮肉。
少なくともその頃は人間らしい生き方をしてた。笑い、泣き、感情を出す事ができた。
でもそんな時間もあっと言う間だった。
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