新婚時代の母の話です。

私の父は婿養子で入りました。

そこに高齢のおばあちゃん(義理の母)がいて、

そのおばあちゃんと父は2人暮らしをしていました。

数年が経った頃、母がお嫁に来ました。


母が28歳で嫁いだ時は、

父とそのおばあちゃんとの3人暮らしだったそうです。


今生きていたら129歳になる明治生まれのおばあちゃんを86歳から94歳で亡くなるまで、母が日中面倒をみていました。


ちょうど私がお腹の中にいる時とお世話をしていた時期が重なります。


当時そのおばあちゃんは、人工肛門を付けていたので、母は妊娠中であるにも関わらず、大きなお腹を抱えながらおばあちゃんの身の回りの世話をしていたそうです。


高齢で認知症もあったそうで、食事や排泄とか色々と日常生活の中で細々したストレスが多かったと。


嫁いだ先での新しい環境、ましてや明治生まれでお嬢様育ちだったおばあちゃんとの生活は、介護も含めて想像を超える苦労があったのだと思います。


私が800g代で生まれてしまった背景に、

おそらく、身体的、精神的にもストレスや疲れの

影響が大きかったのだと思います。


妹が生まれて一年が経とうとしていた頃に94歳でおばあちゃんは亡くなりましたが、この明治生まれのおばあちゃんとお喋りをしたり、ケンカ?をしたりした記憶があります。


日中母だけでは育児も介護も1人で行うにはあまりにも大変だったので、家に家政婦さんが来ていました。


自宅のお隣に住んでいた、おばあちゃん(ユキコさん)にも、留守の間の家を守ってくださったり、いろいろ助けていただいたそうです。


当時私は5歳でしたが、

うっすらとその家政婦さんの事も、ユキコさんの事

も覚えています。


いろいろな人の助けを借りて、力を借りて

いたんだなと。


ご近所付き合いが希薄な現代、

困った時はお互い様、というあたたかい地域交流、

助け合いの精神は忘れたくないものです。