新住協の熱損失係数計算プログラム、QPEXを購入してみました。

新居の断熱性能は一応次世代省エネ基準を満たす仕様で部材を選び、自分で簡易計算をしてみて大丈夫だと思っているのですが、肝心の数値がハッキリしません。エコポイントかエコラベルかで申請書を作る際に数値も分かると思っていたのですが、どうやら使用した部材のみで判断しているようで分からずじまいになっていました。住宅性能表示をケチったツケが出てしまいました。

ビルダーは断熱関係に疎いですので自分で計算する事にしたのですが、1つ1つ拾い出すのが大変ですし元々不精ですので、専用のソフトを購入する事にしました。その中の1つにQ1住宅を推進しているNPO法人である新木造住宅研究協議会(以下新住協)が発行しているQPEXというものがあります。

以前から存在は知っていたのですが一般人は購入できないと思い込んでいて、購入には至っていませんでした。この度ソフトを購入しようとした際に新住協へ問い合わせしてみたところ、誰でも購入できるとの回答でしたので思い切って購入してみました。

セマセマハウス ~超狭小3階建て~-11-1-29-001

このような技術情報冊子と共にCDソフトが添付されていました。一通り読んでから早速ウチのQ値を計算してみました。ソフトはエクセルのマクロで組んであり、必要な項目を入力していくと熱損失係数や年間暖房エネルギーなどが計算され、最後に計算結果が表示されるというものです。

面積や気積は自分で求めないといけませんので若干数値に間違いがあるかもしれませんが、QPEXで計算した結果セマセマハウスのQ値は約1.9でした。手計算では次世代省エネ基準のⅡ地域(1.9)からⅢ地域(2.4)の間ぐらいと予想していましたので、概ね近い結果となりました。

セマセマハウスはⅣ地域(2.7)にありますから基準は満たしていますが、昨今の高性能住宅に比べると大幅に劣っています。C値はそこそこ良いですので中断熱高気密住宅と言った感じでしょうか。

このソフトは開発元が北国ですのでⅣ地域にはそぐわない項目もあったりしますが、信頼の置けるソフトだと思います。本来の目的である暖房費の削減が、このソフトを使用したシュミレーションによって多少なりとも実現出来ればと思ってます。Ⅳ地域以西では冷房費も馬鹿になりませんので、その辺りも計算できるようにして頂くと尚良いのですが。新住協さん、次期バージョンで実装して下さいますようお願いします!