11月から通信制高校に転学した長男。
転学はしたものの、レポートは一枚もせず、スクーリングも一度も行かず、もちろんテストも受けず、今期はゼロ単位が決定しました。
前籍の全日制高校でもゼロ単位だったので、
高校1年生はゼロ単位です。
なんの為の1年間だったのでしょうか…
1年分のお金…
最近の長男の生活は、
週4日バイトを頑張っています。
目覚まし時計をかけて起きて、1人ご飯を食べ、遅刻しないように出勤しているようです。
私はまだまだ心配なので、起きたかどうかLINEを入れて確認だけはしています。
でも毎度ちゃんと起きているようなので、そろそろLINEの確認もいらないかなーと思っています。
ただバイトのない日は相変わらず、部屋にこもってゲーム三昧。
部屋から出てくるのはご飯のときだけ。
会話は必要最低限、ほとんどありません。
そんな長男ですが、
昨日近所に出かけ、出先から興奮気味に電話をかけてきました。
『ずっと欲しかったプレステ5が売ってる!!
どこにも売ってないのに、ここにあった!!
買いたいんだけど、お金が足りないから4万貸してくれない!?』と…。
はぁぁぁーー
私は溜め息しか出ない…。
またゲームのことかよ、
そんなの買ったら益々ゲーム三昧、ゲーム依存じゃん。
私がお金を貸したら、ゲーム依存への道のお手伝いをしたことになる。
あぁーやだやだ…
でもどうせ買うんだよね。
私が何か言ったって諦めないだろうし、絶対買うんだろう。
言ったってしょうがない、私は何も言いません。
お金を取りに長男が一旦帰宅。
4万を準備して、長男に渡そうとしたとき、
やっぱり黙っていられなくなりました。
『こんなの買ったらまたゲームばっかりじゃん!』
『ちゃんとバイト行ってるし…』
『あなたはあくまでも高校生なんだよ!まだ1単位も取れてないのに、高校のことはどう思ってるの!?卒業する気あるの!?』
『4月からは行くし…』
『あなたはバイトで稼いだお金でゲーム買ったり、自分の為に好きに使えるけど、私は一生懸命働いたお金をあなたの学校の為に使ってるんだよ!そんなお金を無駄にされて、捨てられる気持ちわかる!?
あなただって、頑張って働いたバイト代を捨てられたら悔しいでしょ!?』
『うん…』
『バイト頑張ってるのはわかってるから、学校のことも少しがんばってよ…(涙)』
『うん…』
なんか話してて最後涙が流れた。
長男に4万を渡すと、
『ありがとうございます』
とボソっと言って、プレステ5を買いに出ていきました。
長男に久しぶりに言ってやった…でも怒りに任せてではなく、冷静に日頃思っていることを言ってやった。
長男は私の言うことを黙って聞いていた。
何を思って聞いていたんだろう。
少しは心に届いたのか、
それとも、ここで逆らうとお金を貸してもらえなくなると思い、黙って聞くフリをしていたのか…。
ただ最後に
『ありがとうございます』と言った。
ありがとうなんて言われたのいつ振りだろう…
この2年、暴言ばかりは吐かれていたけど、
ありがとうなんて口にすることはなかった。
ボソリと言ったこの『ありがとうございます』は、気持ちの入った本物の言葉だった気がする。
きっと長男にもお金を借りる後ろめたさがあるんだろう…
学校に行ってない後ろめたさもあるんだろう…
私に心配を掛けているという思いもあるのかな…
長男は最近、随分と柔らかい顔になってきた。
荒れていた頃の狂気の眼差しで私をみていた頃とは全然違う。
まだまだ口数は少ないけれど、以前の穏やかな長男に戻ってきた。
やっぱり長男は大丈夫!って思える
『ありがとうございます』でした