良く友人知人から
歩くだけでも大変なのに…どうして山なんて登るのとの質問をされます
どうしてなのかな……好きだからである事に変わりは無いのですが
麻薬中毒的な要素も有るのかな…
近くに見える山頂も実は何時間もかけないと登れない距離
街の中の1Kmって15分そこらで
目的地に歩いて行けるけど
山の1Kmって距離を痛切に感じるんですよ
それでも心地良い風は枯れた大地にスコールが与える水の様に体に命に影響と潤いを与え
その瞬時瞬時が自分の魂の中を覗く事が出来たり
美しい景色であったり
そんな環境を与えくれる
山の心地良さを脳内と体が知っていて
山を好んで行くのかも知れません
皆さんはどうして山に向かわれるのかな
(^○^)
私が好きな山は自然が溢れてます
でも人の手で保全しないと護れない脆い環境でも有ります
本州の山に比べれば未だ
入山する登山者の数は少ないのですが
最近の山ブームで北海道の山々にも
少しずつ登山者が増えてると聞きます
そうなると困るのがトイレ問題
本州のメジャーな山々と違い
数キロ毎に水洗付きのトイレなどありません
基本的に本州と比べればトイレは無いと言っていい程かもしれません
そんな北海道の山
大雪山は黒岳の石室のトイレの清掃に参加の機会を頂きました
この黒岳は7合目までリープウェイとリフトが運行してるので観光客や初心者の登山者も多く登る山ですが
トイレ山頂を超えた避難小屋(山小屋)に併設されてます
縦走の際に立ち寄られる登山者も多く
利用者が多いトイレです
利用者が多い事よりトイレには
微生物で糞尿を分解するバイオを利用
便槽にオガクズが入れれてます
そのオガクズも登山シーズン中
幾度か交換を行う訳ですが全て手作業でした
二重にしたビニール袋へ捨てます
ビニール袋には掻き出したトイレの表記(A~D)と
オカグスの重さを記入しノートにも記録します
どれ程の量だったのでしょう
1袋15キロ前後のオカグスが20袋以上にはなったのではないでしょうか……
私の今回のお手伝いは袋を二枚重ねにする事と
袋に記入をする割と楽な仕事でしたが…
中腰体制が続くので腰に来ます
翌日は腰痛になりました……
他の皆さんの作業を見ていると
もっと大変です…
ずっと中腰体制でオガクズの掬い出し
重たい袋の運び出し…………
それでも皆さん文句を言う所か
時に笑いながらオガクズ交換をされる姿は
見た目は白装束でギョっとしますが
爽やかな山男さんのばかりでした
このオガクズ交換をシーズン中に4回程度
行うらしいのですが
どうやら皆さん無料奉仕との話を以前から耳にしてました(ロープウェイ、リフト乗車代は毎回無料の様です)
トイレ入り口には200円の協力金箱も設置されてます
利用者数と、協力金の対比が全く合わず
どう計算しても協力金が不足で利用人数に追いついてないそうなのですょ……
このオガクズは後にヘリコプターで山の下まで
何回かに分けて輸送せねば成らず
輸送費も決して安い金額では有りません
それをシーズン中、数回行うらしいのですが実質
赤字状態なのだそう
私一人だけなら……が…以外や馬鹿にでき無いそう
先にも北海道の山々は殆どトイレが無いとも書きましたがでは、トイレが無い所はどうするの
携帯トイレをザックに入れて歩くのが北海道の山々では基本なんですね
携帯トイレも勿論利用後は持ち帰り
または登山口近い施設などで無料回収してる場所など有りますが
山中で用便が行え持ち帰りもせずに済むって
当たり前の事では無いんです…………
年に1~2回……私も携帯トイレを使用する事が有りますが…トイレを我慢って山では出来ないもので
少しもよおして来たな……なんて時に
沢へ近づこうものなら急に膀胱が欠壊しそうな勢いになり
ザックから携帯トイレを出す
脱ぐ……排出……と
以外や切羽詰まってる時はザックから携帯トイレを出す作業も一刻一秒を争うわけで(´Д` )
排出中も溢れはしないかと完全に終えるまで
気が抜け無いものだたりで
下界でトイレが使えるのが普通ですが
山での用便って……大変なことなんですよね…
口から物を入れる以上
出る物は出る訳で……
仕方が無いんです生理現象ですから……でもね
山にもう少しだけ気配りして貰いたいんです
山を歩いてると
隠れた場所にチリ紙が捨てられてる……
使用したチリ紙は見た目も良く有りません持ち帰りましょうね
トイレの協力金、お願い協力して下さい……
私一人だけなら分からないでしょ……
↑10人に一人でも居れば大人数になりますよね
その私一人だけなら……の気持ちを少し我慢して
協力して山を愛して貰えると嬉しいのです
悲しい事に大雪山や北海道の山々は国有の山が多いのですが北海道へ回る国の予算
北海道が山へ回せる予算はほぼ無いそうです
これ以上モラルを超えた粗悪な環境が続くと
便利で有ったはずのトイレ等が北海道の山々から消えてしまうかもしれません
登山道整備や山の小屋、トイレなど
山を愛する山岳会の方々やガイドさんの地域の方々の善意で護られているのが実情だそうです
山や山を守って下さる方に報いる意味で
これからも気持ちよく山を楽しめる様に
山の事情を少しでも理解して頂き
重んじて頂けると嬉しいです