11月2日
この街で歌おう北の唱人コンサート

構成・演出・指揮
朴谷 邦正

ピアノ
森 薫葉

森 夏生

ゲストに
北海道教育大学付属小学校コールモルゲン
旭川医大女性コーラス ソルフェージュ

このコンサートは道内でも
100人以上の規模を誇る唱人が
旭川を愛し旭川で歌い続けようという
名に相応しい素晴らしい合唱でした

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私はチケット切りのお手伝いで
最後に開場入りをしましたが
既にお席は無く
かなり多いお客様が立ち見状態で
コンサートはスタート



今回のコンサートとしては
都会に夢を抱き故郷を後にする若者が

いざ都会に行くと
目まぐるしい程に変わる時流ともがき闘い

ふと故郷の母を思い起こす

長い時間を闘い
川や木々の囁き
季節ごとに表情を変える優しい故郷に想いは募って行く


そして
自分の生きる場所は故郷で有ると分かり
北の街へ帰り家族や仲間と永遠に暮らして行くとい唱の数々での構成となっていました
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今の私にとっての故郷は東京なのでしょうか.........自分でも分かりません


27歳でこの北の街へ来て
今年20年が経過します

今では大雪山が見える
この地に未だ強く焦がれ離れる事など
考えも及ばない程に
この旭川が好きな地です

ここ最近は何故これ程に大雪山が好きになったのか思い起こす事が有り
紐ずけられていた幾つかのパターンに気が付きました


今では信じられない程に
読書が好きで
丁度、喘息で体が弱かった
小学低学年時期に集中していたと思います
放課後には図書室へ行き本を読み
時には借りて家で読んでいた時期が
有りました


子供の時から変わった性格だった様で空想好きで
本は空想を大きくしてくれる世界だった事を今思えば、だから読書が好きだったのでしょう

本の世界には絶えず森や草原が出てくるものが多く
赤毛のアンは1週間の貸し期間を何度も
延長して借りて読んだ程でした

そしてテレビでのアルプスの少女ハイジ
大草原の小さな家など
食い入る様に見て

高校生の時の生物部での長野県戸隠での
1週間での合宿は
澄んだ空気と色濃い緑の深い森で過ごす毎日が夢の様な時間で東京へ帰る電車の中で
切なくて泣いた記憶です

そうこう本を通し合宿を通して
頭の中に強く自然という形がインプットされていたのでしょう

私の記憶には無いのですが母いわく
アンタはね小さい時から北海道に住むんだって言ってたと北海道へ来てから聞かされました
(さて?自分の小さい時の記憶に北海道は余り残って無いのですが)

ただテレビドラマで始まった
北の国からは大好きでしたね
母は貧乏暮らしでしみったれた主人公の
五郎が大嫌いだと毎回聞かされながらの
視聴でしたが
父が大好きだったので
チャンネル権は奪われず安心して
父と笑いながら時に私は泣きながら見て居ました

高校の修学旅行の時
想いは炸裂しました

何処までも続く青い空と
ノンビリと草を食む牛達
川が流れ何処へ行っても山が見え
東京とは別世界の北海道に住む地は此処だと、どうすれば北海道へ住めるのか
母に相談
『牛が好きなら酪農の嫁になれば北海道なんか直ぐ住めるでしょ』言われる


ま~それから北海道へ嫁ぐには
10年の月日を要し
たまたま再婚相手が元同僚で北海道へ
帰ってしまってからの再婚が
北海道移住の結果でしたが

今では務める会社の関係で
数多い人達と出会い
人の縁の大切さを教えてくれた今の会社も好きで
そして本やテレビで見た景色が
直ぐ側で時を通して見る事が出来ます



関東で過ごした時期
長く同じ人と付き合って行く環境は少なく
本当に目まぐるしい時流と
遊ぶ場所もお金と時間に縛られ
与えられた決まった事しか出来ない関東よりも
この地
北海道には良くも悪くも選択権が自分に有る素晴らしい場所です

自然だけでは無い人との繋がりが
少しずつ構築されて来た今だからこそ
私にとっての故郷は
もう北海道になりつつ有るのかもしれません

これからこの地で自分は何が遺せるのでしょう何の役割が務めなのでしょう
この日、聞いた合唱と
昨夜出逢えた映画が心に訴えてくれた
この数日は生き返る時間だった様です