【食育リレーブログvol.55】『いただきます』『ごちそうさま』を考える | ママスタート・クラブ(Momstart club) ブログ

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名古屋市を拠点として活動を行っている育児支援団体「ママスタート・クラブ」のスタッフがお届けするブログです。
子連れで参加可能な講座やイベント情報の発信、講座内容のレポートや活動情報などをお届けします。

毎月19日は食育の日。
今月の食育リレーブログは調理師でもあるチャイルドマインダーさっちゃん(^^♪が担当させていただきます

先日、渓流釣りデビューして『川の幸』を堪能してきました!

「海の幸」とか「山の幸」の言葉はありますが、「川の幸」って言わないかしら?
広義的には「山の幸」カテゴリに入ってるのかもしれませんね。


 
息子も私も2匹づつ イワナをゲット


 

清流で育った元気な川魚たち

釣りを楽しんだその後には、自分で釣り上げたばかりの岩魚の命を

『いただきますビックリマーク

自然の中で食べるお魚

一段と美味しく感じるのは何故でしょう~?

自然の恵みに

『ごちそうさまでしたビックリマーク

 
さて、もしも我が子から、
「なんで食べる前に『いただきます』 って言わなきゃいけないの?」
って聞かれたとしたら、どう答えますか?
 
語源と由来、本当の意味については、諸説ありますが・・・

食べる前のあいさつの『いただきます』は、命を貰っていることへの言葉なので、

『(今から命を)いただきます』という敬意を表す言葉とされています。
『ごちそうさま』も命をいただいた事への感謝の言葉です。


まだまだ 子どもが小さいうちは、お父さん、お母さん、食事を作ってくれた人に対する感謝の気持ちからの『いただきます』の言葉ともいえます。

しかし、いつかは、
『動物、植物を問わず、生き物を殺して、頂く事で我々は生きることが出来ること』
『だからこそ食べ物は粗末にしてはいけないこと』

を説明しないといけない時がやってきます。

そんな時に、参考になる本をご紹介します。

 


命を「解く」ということばを、ご存知ですか。
食肉解体業に携わる人々が、牛や豚を殺す、という意味で実際に使っている言葉です

 

あとがきに「大人たちには私の仕事を正しく理解してもらい、子どもたちには命の尊さ、そして世の中にはいろいろな仕事があるんだと知ってほしい」と、ありました。


子ども達に教えたいことがたくさん書いてあります。
但し、いつのタイミングで、どう伝えるかが大事で迷いますが。
先ずは、ママとパパで 読んでいただきたいです。

そしてもう1冊

我が息子を、自炊男子に!
となることもなく、親の願い虚しく中学生になりました。
食が細い息子に悩まされてきたなかで、イライラしてしまうこともしばしば・・・

そんな時に読んだ本です。

 

 


の中に出てくるお話を抜粋します。
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「いただきます」「ごちそうさま」を
なぜ言わなければならないか分かりますか?

「いただきます」の意味の一つは、
「作ってくれた人の命をいただく」
ということです。

命とは時間です。

ある人が80歳で亡くなったとしましょう。

ということは、
80年間という時間が、その人の命だということです。

今朝、みなさんのお母さんは、30分かけて朝ご飯を作りました。

今日の夕食、お母さんは、1時間かけて夕ご飯を作ります。

その朝ご飯には
お母さんの30分ぶんの命、
夕ご飯には1時間分の命が
込められているのです。

みなさんが生まれてから今日までの間、
お母さん、お父さんは、自分の命の時間を使って、
みなさんを食べさせてきたのです。

そして、これから親元を離れるまで、ずっと、みなさんは、
お母さん、お父さんの命の時間を食べていくわけです。

「いただきます」の意味の一つは
「作ってくれた人の命をいただく」ということです。

食べ物を粗末にすることは、作ってくれた人の命を
粗末にすることです。

心を込めて、
「いただきます」「ごちそうさま」
を言いましょう。

食べ物を作ってくれた人に
感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

出典:「自炊男子~
    『人生で大切なこと』が見つかる物語」
   佐藤剛史 著 / 現代書林

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親になるというのは、自分の命の時間を使って子育てをしていることなんだね。

私も親元を離れるまで ずっ~と
朝食、お弁当、夕飯と毎日の食事は母が作って

一切お手伝いしてなかったなぁ・・・

 

好き嫌いが全くないのは、厳しい父のおかげ?なのかもしれないですね。


今となって、両親には感謝しかありません。
自分が親になってわかる有難み。

あるあるです。
 
食べることは、生きること。
食を考えることは、命について考える

日本の文化としても、子どもたちには、きちんとその意味を伝えていきたいですね。