子どもがいろいろな物に興味を持ち「コレ何?」「あれ何?」「どうして?」「なんで?」そんな質問の嵐に参ってしまっているお母さんもいると思います。

ひとつひとつ丁寧に応えてるつもりでも、子どもの好奇心は止まりません。

時には応えに困るような難しい質問もあります。

子どもたちは、小さな頭で私たち親が想像しないような事を考えていたりします。

その好奇心や、想像力をいかに育ててあげられるかが、とても大切なことです。

 

結局のところは時間と根気が必要です。

でも、そこでちょっと意識することでお子さんの語彙力や、表現力、説明力を効率よく鍛えることが出来るなら、取り入れてみる価値があると思いませんか?

 

復唱トレーニング

 

絵本を読んでいるとき、子供がクジラに興味を持ったとします。

 

まず「クジラ」と名前を伝えます。そして、子どもに復唱させます。正しく発音できるまで何度か復唱させてください。
そして、「海の中にいるんだよ。でも、お魚じゃなくて○○ちゃんと同じ哺乳類という動物なんだよ。」と説明をし、さらに「哺乳類」という言葉を復唱させ、説明します。
子どもからの質問に一問一答で応えるだけではなく、このようにすることで言葉を聞く力も使い、集中力や注意力も養われます。
一つの単語に対して2~3程度の関連性のある言葉を復唱、説明するのが効果的です。
あまり多すぎても混乱してしまいま
 
ポイントは、声に出して発語させるというのがポイントです。そうすることで、より記憶に残るようになります。コレはよく物忘れをする私が効果を実感済みです。

説明力を鍛える

逆にこちら発信で質問をしても良いと思います。
親 「これ何か知ってる?」
子 「じょうろかな?」
親 「そうだね。じょうろはどうやって使う物かな?」
子 「お水を入れるの!」
親 「お水を入れた後はどうするの?」
子 「お花にお水をあげるの!」
このように会話を広げることで、説明する力が自然と身につきます。
 
また、言葉を言い換えてあげることで、語彙力も鍛えられます。
 「わ-!キラキラしてる!」
 「本当だね!キラキラってどんな感じのこと?」
 「。。。。きれいかな?」
 「キラキラしているから、綺麗なんだよね。キラキラは、光っている様子を言うんだよ。
   輝く、きらめくとも言うんだよ。」
このような会話をすることで、会話が楽しい事だと感じ、子どもことがが話したい!と思うことが大切です。

身の危険から自分を守る説明をする力

先日、大型ショッピングセンターの食料品売り場で買い物中、2歳10ヶ月の息子が迷子になりました。最悪なことに私は、風邪をこじらせていて、声がほとんど出ない状態でした。
ほんの数十秒前まで近くにいたのに、売り場を回っても姿が見えません。
ママ~!と呼ぶ声もきこえません。すぐに見つかると思っていた私は焦り始めました。
怖っかったのは、連れ去られる事と、一人で外にでてしまうことです。
たまらず店員さんに助けを求め店内放送をかけてもらおうとしたところ、迷子の男の子を見かけたという方がいて、息子の居場所を教えてもらいました。
なんと息子は食料品売り場から200メートル以上離れた一番端の用品店で、優しい方に抱っこされて泣いていました。
その方によると、この用品店にお母さんと来たと言ったそうで、私が近くにいると思い一緒に探してくれていたそうです。
確かによく立ち寄るお店でしたが、その日は行っていません。
でも、もし息子が『食料品売り場』にいた。と説明できれば、もっと早く会えていたかもしれません。
もちろん私が目を離さないのが一番ですが、今回の出来事で、今自分が置かれている状況を言葉にして大人に助けを求める力の大切さを痛感しました。
幼児期に身につけたい大切な力のひとつです。
今は練習中なので、とりあえず迷子になったら、その場を動かないで大きな声で私を呼ぶように説明しました。
もうあんな冷や汗をかくような経験はしたくないものです。
 
次回は、少しステップアップして5W1Hで会話の出来る頭の良い子に!3ステップ・ストリーのお話をさせて頂きたいと思います。
 
知育インストラクター 本間 美奈子