こんにちは。

砂羽美佳(さわみか)です。

 

 

よく

 

母性が強い」とか

母性本能をくすぐる」とか

言ったりしますよね。

 

でも、その「母性」って

なんなんだろう?!

 

 

 

私はずっと

 

「自分は母性本能に欠けている」

 

と思っていました。

 

 

 

まだ子どもがいなかった時

同窓会に友人が子どもを連れてきていても

ちっともその子が可愛いと思えない。

 

みんなが「かわいー!」と

黄色い歓声上げて写真撮りまくる中

社交辞令でカメラを向けることすらしない。

 

興味がないから(!)

名前も覚えられない。

 

 

 

なので、思いがけず第一子を授かった時も

お腹の中で確実に育っていく命に対し

 

「かわいい」

「いとおしい」

 

とか

思ったことはほとんどなくて。

 

 

自覚が薄いから

妊娠してても薄着だったし

ヒールの高い靴履いてたし

お腹をいたわるとかいう発想がなかった。

 

自分の意志と無関係に

どんどん大きくなっていくお腹を見て

得体の知れないエイリアンがいるくらいに思ってたなあ~

 

 

 

けれども

そんなある日

妊娠5~6ヶ月頃だったかな。

 

ふとした瞬間に

 

 

もしこの子がいま

おなかの中からいなくなったらどうしよう

 

 

ほんの一瞬

妄想が頭をかすめただけなのに

 

そう思ったら

涙が溢れて溢れて

止まらなくなっちゃって

 

そんな自分に

自分でびっくりしたことがある。

 

 

かなり

確信に満ちた思いで

 

 

もしそうなったら、私はきっと気が狂う

 

 

と思って

その時初めて

自分の中に母性を見た気がしました。

 

 

 

 

それから12年。

 

今、ふたりの子育てをしていて思うのは。

 

 

母性って、はじめから

100%発揮されているものではなくて

 

子どもを育て、関係性を築いていく中で

一緒に育まれていくものなんじゃないかということ。

 

 

 

 

 

母性って、いってみれば

のようなもんだと思うんです。

 

その種が、子どもと関わりを持つ中で

だんだん芽を出し、育まれていく。

 

 

発芽のタイミングもスピードも

人それぞれだから

 

妊娠中から芽吹く人もいれば

子どもが生まれてある程度経ってから

芽吹く人もいる。

 

どれが良いとか悪いとかの話でもないの。

 

 

そして、母性の形も

人それぞれ。

 

例えば私は

家に子どもと二人きりでいるのがとても苦手。

たぶん30分も持たない。笑

 

だから早くからお世話は

シッターさんとか保育園とか

プロに助けてもらってる。

 

 

でも、だからイコール

「母性がない」というわけでもないと思うんです。

 

「子どもと一緒の時間が何よりしあわせ!」という人もいれば

私みたいに「子どもと遊ぶのが苦手」という人もいるでしょう。

 

それは個性や好みや嗜好や得手不得手の話であり

 

母性があるとかないの話じゃあない

 

 

 

実際多くの社会学者は、「母性」を

「女性に初めから備わっている本能」ではなく

時代や環境が生み出したものと捉えているそうです。

 

生育歴や育ってきた家庭環境によっても

「母性」の捉え方や現れ方は

きっと違ってくるでしょう。

 

様々な実験がなされているけれど、科学的にも

「母性本能は確実にある」という

実証はなされていないようです。

 

 

 

 

だから今

子どもが苦手だったり

 

おなかの中で育っている命に

愛着が持てなかったりしても

 

まったく心配ないし

「ダメな母親だ」とか

自己否定する必要もありません。

 

 

 

ただ、これは

多くのママたちのご相談を承ってきての私の実感だけれど

 

母性がゼロ

最初から種すらまったく持っていないという女性もまたいない。

 

みんなみんな

母の種は持っているの

 

 

 

母性も、子どもと一緒に

自然と育まれるもの。

 

 

 

子どもが生まれてからの

バージョンアップを楽しんでくださいね!爆  笑