今日は園のイベントで
ドイツ、シュトゥットガルド在住の
ライアー奏者で
国際ヴァルドルフ連盟講師の
仲正雄先生の講演を聴きました
テーマは
「現代社会の中で親であること」
という、かなり大きなテーマですね
在園中でもめったにない機会だそうで、
先日も別の先生による
「感覚過敏と鈍麻についての講座」が
あったのですが、ありがたいな～
先生のお話は、
事前にそうとは聞いてましたが、
とにかくおもしろい
ユーモア溢れる語り口で
それでいて示唆に富んだヒントを
たくさんくださいます。
私も講演中、
思わず笑ってしまったことが
もう何度あったことか～…
さて、まじめな話、
両親共働きも珍しくなくなっている
現代の中で（今回は保育園なので、
基本共働きですしね）親と子が
心も体も豊かに育っていける環境
というのは一体どのようなものか
そういう観点で、でも堅苦しくなく、
話が進んでいきました。
「枠がないけれども、芯がある」
これがとても大事でとても難しい。
という話から、始まりました。
現代では、メディアなどの影響もあり
シュタイナー教育も
メソッド教育として扱われつつあるけれども
本質は実はそうではないということ。
上記を理解していないで
メソッド教育に重きを置いてしまうと、
「何もしていない」と見えてしまうところに
実は芯があったりするんだという
そういう視点をもらいました。
AIとの共存について、
人間が感情で判断するようになって
様々な問題を抱えている
今の時代に必要な教育の話を
「この先の時代は〜」と
100年も前にしていたなんて、
率直に言って驚きですね
シュタイナー教育とはなんですか？の問いに
シュタイナー自身が答えたのは
”「棒切れ」がシュタイナーです。”
なのだそうです
ええええええ～？！？！？！？！
って感じですよね？笑
棒切れを使って、
ある子どもは刀にする、
ある子どもはえんぴつにする、
ある子は旗にする、別の子は釣りをする。
なんにでもなるし、正解もない。
つまり、
「子どもたちが変幻自在に遊べるもの」
なんですね
遊びを教えることは
・棒切れを渡すことであり
・遊ぶ「場」を与えること
ハウツーではないということ。
子どもが「棒切れ」の可能性を
自分で発見する機会を与えることが
教育なんだということです。
そしてそれが、
感性を広げる場になる。
他にも考え方や具体的な話がありましたが、
そういうことにはいずれもやはり
「時間」が必要になります。
子どもの中で
（あるいはそれを見守る大人の中で）
熟すのを待つ時間、
子どもにしみ込ませる時間。
時間が子どもの中に感情を育てていきます。
現代社会に生きる私たちは
常に時間に追われています。
効率的なものが好きだし、
便利なものに飛びついてしまう。
私自身、心当たりがありまくりなので
はっとさせられました
大人のそれと、子どもとでは
違いますよね～
私が小さい頃は
裏の路地で誰かが持ってきたチョークで
みんなで遊んだり、ダンボールで作った
お風呂やら家やらで○○ごっことか、
してたもんな～。
確かに。
学校の裏にある森に行っては
好きなものを拾ってきて(それこそ
棒切れのこともあるし、木の実の
こともあるし、石のこともありました)
何とはなく、その時々によって
道具の役割が変わりつつ
遊んでいたように思います。
そして、
そのことを思い出すときには今でも
「あんまり細かくは覚えてないけれども
とにかく楽しかった」となります。
シュタイナー教育ではなくても、
そういう、何にでもなるおもちゃを
おもちゃにして遊んでいたものだなぁ、と
それが田舎の良さだったのかもしれません。
続きます。
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