59回面接試験を受けるも落ち続けている雷は、
京大に合格した弟に対する劣等感を抱きながらフリーター
生活を送っていた。
 
「源氏物語」をテーマにしたイベントの設営アルバイトから
の帰宅途中に激しい雷雨に見舞われて
気を失った彼は、目覚めると「源氏物語」の世界にいた。

アルバイト先でたまたま渡されていた「源氏物語」の
あらすじ本を持っていた雷は、
息子を帝にしようともくろむ弘徽殿女御
に陰陽師として仕えることになる。
 
***
 
簡単にいうと現代のフリーターが
源氏物語の世界にトリップして
しまう。
 
平安時代じゃなく源氏物語だ。
 
そして味方をするのは光源氏の
敵といえる弘徽殿の女御。
 
「源氏物語」のあらすじ本を
持っているので、これから
どうなるか分かっている雷。
 
弘徽殿の女御の陰陽師に
なる。
 
「源氏物語」では悪役の
弘徽殿の女御だけど、
生まれるのが千年ほど
早かっただけかもしれない。
 
「源氏物語」を光源氏側
でないところから見る
というところ面白い。
 
人は善人悪人とは
分けられないものかも
しれないな。
 
「源氏物語」のおさらい
として読むのもアリかも。
私も読んだ時、この時代の人は
よく泣くなと思ったけど、
同じようなこと感じる人が
いたことがうれしかった。
 
見ていただき
ありがとうございました。