ちょっと前からルービックキューブが最熱していて、

 

生徒からも

 

「先生、できる?」

 

と尋ねられるので

 

ひそかに腕を磨いている。

 

 

 

というと、聞こえはよいが

 

私が子供時代、初代ルービックキューブブームの時、

 

並び替えができなくて

 

あまりにも業腹でシールをはがして、一面貼りなおしてそろえたくらい(簡単に言えばズルだが)

 

(ちなみに夫も全然できなくて、怒ってキューブを破壊したという)

 

なので、

 

今更できるのか不安だったが

 

娘が一分以下でカンタンにそろえてしまうのを目の当たりにし、

 

かつ、

 

周囲の子供たちが

 

「先生、ルービックキューブ、できる?」

 

「まったくできないよ」

 

「へ~。」

 

「じゃ、君はできるの?」

 

と問い直した時

 

 

 

 

 

 

 

「俺はできないけれど、友達はできる」

 

「俺はできないけれど、ユーチューバーはできる。一分切ってるよ」

 

「俺はできないけれど、一面だけそろえられる」

 

 

 

 

 

 

というのがあほらしくて

 

ひそかに見返してやろうと腕を磨いていたのだ。

 

 

 

 

こういうメモを娘が書いてくれたので

 

それを覚えてキューブを回すと

 

六面そろう…

 

 

 

本当はこういう手順を見ずに

 

自分で組み立てられる天才もいるのだろうが

 

ほとんどの人が解法の手順を記憶し

 

それを組み合わせてそろえるらしい。

 

 

 

 

私は娘が教えてくれた一通りのパターンしかしらないが

 

メモを見ると三分くらいでそろえられるようになった。

 

(しかし二日かかった)

 

が、手順の記憶となると

 

三段目のTパームは比較的覚えられても、

 

二段目の入れ替えがいつもうろ覚えで

 

間違ってしまう…

 

生徒の前でメモを見てそろえたら

 

答え見て算数解いているのと同じなので

 

やはり手順はソラで覚えるしかない。

 

 

 

 

しかし・・

 

 

 

 

 

 

娘は買った初日から一分台

 

調子が良ければ40秒、

 

夫も一分以内に六面そろえる。

 

が、夫は一年かけて一分以内というタイムレコードを作った。

 

 

 

 

 

 

 

つまり一年間、毎朝、必ずタイマーかけながらカチャカチャやって

 

一分切るというレコードを作ったのだが

 

 

 

「ねぇ、あなたさ、それ一年もやってるの?

 

馬鹿じゃない?」

 

 

 

 

思わず言うと

 

 

 

 

 

「なにいってんだ。君はメモを見ないとそろえられないくせによく言うよ。

 

僕はね、手のしびれが解消するから続けているんだ。

 

あと判断力が早くなるよ。

 

賢くなるから続けているんだ」

 

 

 

 

 

 

という。

 

 

 

 

こんなもん一通りの手順を記憶して

 

その通りにキューブを動かすだけで、何が賢くなるのか

 

けっこうことは単純だと思うが

 

まぁ

 

生徒に見せる余興として

 

キューブをやっている。

 

これが勉強につながるとか

 

右脳開発とか

 

正直言って一ミリも思えない…

 

だって手順はもう公開されているのだもの

 

それを覚えるだけだという気がする…

 

 

 

無事記憶して

 

二分ほどでそろえられるようになったら

 

子供たちの前で披露するつもりである。