他人からしたらどうでもいい事が

私にはいつも引っかかってしまう

悪気無く言った言葉が

揶揄う何気ないセリフが

私のコンプレックスとして 長く心に居座ることになる

 

その一つに文字を読むことのコンプレックスがある

 

受験で根詰めし過ぎた弊害か、はたまた元よりこうだったのか

気が付いた時には人一倍文章を読むのが遅くなっていた

頑張れば人並より少し劣るぐらいの速度で読むことは出来る

しかし、それはしっかりと文章を理解するまでに至らない

 

その事に気付いてからは、

また、ちゃんと人付き合いを意識するようになってからは

読書をすることがとても億劫になってしまった

人より読むのが遅い事が酷く気がかりで自由に読めなくなってしまった

 

悲しきかなそれでも本自体は大好きなのだ

誰かの考えに触れたり、知らない世界に旅立てる本は

私には想像もつかないような事象に満ちていて、とても魅力的だ

しかし、どうしたって一冊読み切る事に一苦労要する

気軽に手に取って読んでいた過去の自分が羨ましい

 

良くも悪くもそれが人付き合いに気に掛ける事なのだとしたら

いっそのこと一人で生きていけばよかったとも後悔してしまう

 

どうしたらかつてのように、気軽に楽しく読書が出来るのか

今はまだ思索している