映画「ソーセージパーティ」という15禁の映画を観てみたので感想を書いてみる。

 

性描写、薬物使用、一部グロテスクな表現もありな映画なので、15歳未満や過激な表現が苦手な人はまず見ない事をお勧めする。あまりその辺りの詳細は露骨に書かないつもりだが、苦手な人はこの感想も一応ブラウザバックしてほしい。

私もグロテスクな表現には目を塞いでしまった。

恐らくアメリカあたりの映画なので表現が結構直接的で過激だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に思っていた映画と違った、というのが一番の感想。

観ようと思ったきっかけがそもそもアマプラにあった異様なレビューがきっかけだった。

性描写に対する言及が多い中で、一つだけ”神と創造”のような事でまとめきったレビューがあった。このレビュー主は一体何を目の当たりにしてこんな感想を抱いたんだと興味が沸いてしまい、妹とそれぞれ観てみようという話になった。

 

想像していたのは、

サムネイルとタイトルの通り、ただひたすらに下品で、快楽に切実にただ騒ぎ立てて、脈絡も何も無いものだった。1時間半こんな映画に割くんじゃなかったと思うかもしれないと。

 

実際は物語に筋道がしっかり通っていた。

下ネタを除いたらもう普通のアクションアニメ映画では?というくらい

正直性描写や下ネタに関しては、文化的にこの映画が作られた国と、日本の認識が大きく違っている以上、価値観の違いだなぁ、ぐらいの受け止め具合で観ていた。そもそも元よりそういうものの表現に疎いので、言っていた下ネタの半分は理解しないまま流してしまったと思う。よく分からない事を言っているシーンが多々あった。

 

グロテスクな表現に対しては露骨に恐怖を覚えた。商品に感情移入して観ているのですごく怖かった。でもこれも海外のアニメにはよくあるという程度のグロさなので、きっと普通に親しまれるレベルなんだろうなと思って観た。

 

中でも一番私がこの映画が良いと思ったのが、世界観だった。

商品たちが皆一つの世界(マーケット)を形成していて、その外を天国(もしくは地獄)と表したりすることがこの人間社会全体の縮図のようで面白かった。

商品の産地に合わせて、顔の形状や英語の訛りが多国籍になっていて、思想もそれぞれ異なっていたり、文化がそれぞれ形成されていたりと、種族が多様な様がとても面白く興味深かった。ちょっとこの表現怒られない…?と思うようなものもあったが。

ストーリー自体は確かにありがちだったかもしれない。

しかし、文化があり、宗教があり、友情や愛情がいろんな形で存在していた。食べ物や飲み物に意思があったら、というテーマを置いて話を構築する際に、そんな深みのある複雑な社会を設定したのだからつい自分のいる世界と重ねてしまう。いや、あれは自分たちの住む世界そのものだ。死を恐れて永遠の快楽を望むが故に神を創造して救いを求める。

国が違うので宗教観は私たちと少し違うが、大体そういう思想が蔓延る世界設定だった。


結局はでも始めに想像したようなシーンもあったので、それを描くためにここまでやったのならもうそれはそれですごいのではないかとすら思う。オチ自体は雑ではあったし。

この映画、レビューを読む限りだと大ヒットしたらしいので、それは少し納得した。

お国柄的に日本では流行らないどころか怒られそうで、海外ならもっと性には寛容なイメージがあるのでヒットもするんだろうと。偏見ではあるが。