お母さんに「暗い事ばっかり話す人とあんまり仲良くしちゃ駄目だよ」みたいな事を言われた事があった。

人の感情に感化されやすい私を気遣っての事だったと思うけど、誰しも生きていれば全て投げ出してしまいたくなる時はある。暗い気持ちが拭えずにずっと話してしまう人もいる。

なんならそんな風にお母さんが忠告してくれたにも関わらず私の短い人生を振り返ると、暗い事ばかり話したり、人の悪口ばかり話したり、自分の事を貶し続けたりするような人達ばかりと関わってきた。
どうやらそういう人間と関わらないといけない星の元に生まれてきたらしい。
類は友を呼ぶというから私もその素質があるとも言える。



どんなに真っ当に生きていようと、残念ながら人生は苦難の連続で出来ている。それがなくなる時なんて死ぬ時ぐらいだろうと思う。
それだから辛い事苦しい事悲しい事、あらゆる苦難から逃げるために人は死にたくなったりする。
言ってしまえばそんな事は自然の哲理と等しい。

しかしそれが分かっていようと直面している、苦しんでいる張本人を救い出す事は、周りにはどう頑張ってもなし得ない。本人が乗り越える他方法がない。
仮にも助けになるような言葉掛けや行動は多少なりともできるかもしれないが、それはあくまでサポートでしか無くて、本題はその人が解決する事なのだ。


ここまで理屈で言えようと、人から影響を受ける事に変わりはない。どうにかしてあげたいと思ってしまう事も致し方あるまい。私自身がそうやって生かされ、存在出来ているからだ。人の為に生きる事で自分が生きている。

しかしそうして影響を受けた自分をよしとして、自身の事を疎かにしてはならないのだ。いつも他人優先でアンバランスになってしまうので考えものだ。