私は何年ものあいだ、自分の感情を出力したり、自分を大切にすることを妨害されて生きてきたような気がする。
いじめられ、妹や友達からもからかわれるそんな中学時代。
人間の汚い部分の巣窟。色んな人に出会ったが、それが全てだった。
高校で出会った浮いていたころの自分に似た友達のことは助けてやれなかった。
自分の事は上手く愛せない。
他人に愛情を全振りして、感情の場所も他人に渡した。
全て他人に売り払った訳ではもちろんなかった。
それでも殆ど私の人生は他者のためだった。
それそのものは今も変わらないが…
私をすべての人が愛してくれるような世界に来た。
心から私を大切にしようとしてくれる人ばかりだ。
そこで気づかされたのだ。私が一番私を置いてけぼりにして生きていると。
他人が笑っていれば私も嬉しい。
他人が悲しんでいたら私も悲しい。
叩かれても罵倒されても、友達が楽しそうだから笑っていた。
でも今は私が悲しい時、それを理解しようとしてくれる人がいる。
私が嬉しそうにしているとそれを嬉しそうに聞いてくれる人がいるのだ。
なんて、こんな幸せは異例だ。
私にとってはそれが泣く程嬉しいのだ。そして不安でならないのだ。
皆いつまでそうしてくれるのか分からない。
どんな私でも興味を持ってくれるなんて都合のいい話は無いと思ってしまう。
私も相手も変わっていく。
しかし、そんな幸せな今を大切に受け止めて、今のうちに自分を大切に生きる方法を少しずつ学んで見つけていく事が、私も周りの人も幸せになれる第一歩なのだと強く信じて、毎日を懸命に生きていこうと思う。