いつもご愛読ありがとうございます。

 

さて、この本を読みました。

体験格差について話をしていたところで

ネットニュースに上がってきたので

早速注文、あっという間に届く。すごいね。

ちょうどゴールデンウイークでお出かけした家族も多いようですが、

それもすごく大事な体験だそうです。

遠くじゃなくてもいい。

楽しい思い出自体が、素晴らしい体験だそうです。

 

そのほか、

子育てに大事な視点が書かれていました。

 

子供時代の体験は「贅沢品」ではなく「必需品」であり

将来の子供たちの力にもつながること

 

しかしながら、貧困でその機会がない場合や

親自身の体験の少なさから、そもそも体験させようという気持ちがない場合があって

子どもは、その影響をもろに受けてしまうことで

ますます格差が広がってしまうこと

 

・・・・・・・

 

この本では、最後に

そんな状況に抗っていこうというくだりがあります。

 

百石幼稚園の特別活動は

ず~と前から言っているけど

まさに、抗うためのものです。

 

前述のとおり

音楽や美術、文化的なことなど

保護者に体験がなければ、そもそも子どもは体験しません。

 

それは地域差があることもわかっています。

情報にあふれている都会なら

子どもが「あれやってみたい!」といえる機会もあるでしょうが

地方では特に難しくなってくる。

 

体験は子供たちにとってとても大事。

その子らしさを発揮していきていくための

可能性の種まきだから。

だからこそ、金銭的な問題や、保護者の環境にかかわらず

園として、体験を確保したい。

それこそが

貧困のループや、体験格差のループから子どもたちが抜け出す

大事な一歩になるから。

 

教育機関として、死守していきたい部分だ、と

思ってやっています。

 

おかげさまで

当園の子供たちは、いろんな体験をして

たくさんの可能性をもって巣立っていきます。

その後、可能性を伸ばせるか、

それは、また子供の環境いかんではありますが

「やったことあるよ」ということが

いろんな壁を乗り越える力になることを

私は知っています。

 

最初からやる気のない子どもはいません。

色んな状況でそう見えているだけです。

大人になるにつれてますます

周りとの差を感じて閉じこもってしまったり

関心を示して、その後できないことへの失望を避けるようになってしまったり。

 

だから、小さいうちに

いろんな体験をさせておきたい。

 

当園ではピアノを習っていなくても

ピアニカを引くし、楽譜にも出合います。

美術館にも行くし

お出かけもする。

文化的な内容については特に

親の好みによって子供の体験が限定的になるので

貧困とは別の視点からも

色んな体験をするようにしています。

親が自分でするとしたら、なかなか大変です。

 

保育のほかに体験がわんさかついてくる。

これはいいですよね。

当たり前の保育以外は期待していない、という方には

おせっかいなのかもしれませんが、

子どもたちにとっては、素晴らしい環境だと思っています。

 

そうして

「あなたは何が好き?」を

たくさん集めていきます。

 

保護者がはじめ興味のないことでも

子どもに促されて

自分もその世界にかかわっていくこともあります。

 

保護者にも、たくさんの体験を用意しています。

百幼大学はまさに親の体験の場です。

自分ではしなかったことに挑戦してみると

新しい世界が見えてきます。

それは子育てにとっても効果的です。

 

どの子にも、たくさんの機会があるように!

せめて、百石幼稚園に来ている子どもたちには

しっかりと伝えていきたい。

その子供たちが

周りの子供たちに、良い影響を伝播できれば

何より。

そうして地域が良くなっていけば

家族も住みやすい場所になっていく。

 

蝶の羽ばたきレベルだっていいから

風を吹かせ続けたい、と思っています。

 

そうそう、体験の質にはかなりこだわっている。

本物を届けたいが

講師選びの第一優先事項です。

 

昨年のライオンキングはまさに

そんなところがすべて重なって生まれた

奇跡のような体験でしたね。

 

そうして面白がってたくさん体験していく。

その体験が

子どもたちの基礎を固める礎になりたい。

 

今年は、50周年記念として

いろんな楽しい体験を用意しています。

卒園児の皆さんも一緒に

楽しみましょうね!

 

皆さんの体験を応援しています。

 

援長 吉田でした。