6歳9ヶ月の時。
ぬりえなどにしてもそうですが、一部分ばっかり見てしまい、視線をずらしていけない。全体をみるということがとても苦手なウィリアムズ症候群。「みる」ということだけでなく、「みたものを脳でくみたて直して認識する」というところが苦手らしいのですが、このように「みる」そのものにも苦手があるように思います。
声かけによって他のところも意識できます。
ところで現在通っている放課後デイサービスでは、偶然『ビジョントレーニング』というものを行っていました。これをやっているところを探してたわけではないのですが、これが「みる力」をつけるのぴったりらしいです。
らしいです。っていうのは、うちの娘はこのビジョントレーニングが苦手…で逃げ回ってるらしいです( ´_ゝ`) で、大してできないみたいですが、それでも1年前に比べるといろんなところに目がうつせるようになってきました。ビジョンでは「目がうごく」って表現されるんですが。
いろんなトレーニングがある中でもはじめに準備運動みたいな感じてやる「キョロキョロ」。頭を動かさずに目を上、右、下、左と動かしたりぐるーっと一周させたり、指示されたところを瞬時に見るというもの。
私は娘は「みてないからできない」ってすごく思うので、これはちゃんとやれば効果あるんじゃないかなぁって思います。と同時に、ちらっと見ただけでばっちり覚えてたりもするので、カメラアイみたいな感じで、こちらが思うほどちゃんと見なくても頭に入ってるのかもしれないから余計なお世話なのかなーという考えもよぎりますが、まずちらっとも見なかったので… とりあえず見よう!というところでですね。
よく聞くのは「人の顔から目がそらせない」という話。否WS 、WS 、自閉症の比較試験では、
○否WS :人、周りの風景、物などをまんべんなく見る
○WS :人に集中して見る
○自閉症:人以外のところを見る
という結果があると聞いたことがあります。
WSの子達は人が大好き。知らない人に近づいて話し込んでいるのはよくある話だと思いますが、目線の話でいっても、指示された物自体でなく指示している人のことばかり見てニコニコしている。のはさらによくある話ということですね。私も人差し指を注目させて、「ここだよ」と示すことが多いです。
そして、文字を読む、とらえる時にも全体像をみることが苦手なので、一部分を書き出す、なんとなく同じ部分がある、という書き方を多くしています。ここはやはり視覚だけで模写するのではなく、感覚を入れつつ書いたりして感覚を統合していくことが必要かと思います。視覚優位だけど、見え方に少し特徴があるようですね。