今年最後の出張から帰ってきました。
私の会社は宿泊先が自由に決められます。
支給額に上限があって差額が出たら自腹システムです
夫が元気だった頃は二人で行く旅の下調べを兼ねて気になる旅館やホテルを選んでいました。
帰宅して夫に報告する時間が楽しかった。
今年は上限額を超えないビジネスホテルに宿泊する出張がほとんどでした。
理由は楽しげなご夫婦の旅行客が少ないから…
今回の出張先は夫と行った思い出の旅館が近くにある。
辛くなるかも…
でも夫を連れて行ってあげたい。
そこに決めました。
夫の御位牌と遺影をバッグに入れていざ出発、一緒にドライブ
仕事を終えてから夕方少しだけ遅めのチェックインです。
仲居さんがお茶を淹れてくれてる間に軽く荷物を整理して夕食の時間を決めました。
朝夕ともに食事処の個室で提供されます
時間が近づいて食事処に行こうかな…と思ったら、また仲居さんがきました。
『よろしければお連れ様もご一緒に』
夫の御位牌と遺影のことです。
最初に仲居さんが来たときはバッグの一番上に置いてあっただけ
よく見てる。
食事処の個室に入ると私の向かいには夫の分のお膳とグラスが準備されていました。
私と同じお料理が少量ずつ綺麗に盛りつけられて。
『お連れ様のお食事はサービスです。朝食もお二人でどうぞ』
とても嬉しかった。
それに一人の仲居さんがついさっき知ったばかりの情報を全体が共有して即対応できる柔軟性、現場の力量が素晴らしいと思った。
私もお客様対応の仕事をしています。
この素敵な経験と心遣いに感動した気持ち、私も自分のお客様に還元できるよう忘れないでいよう
お仕事だったけど…
夫と美味しい食事がいただけました。
心から感謝