うちの前の片側2車線の

道路を渡ると

コンビニがあって

日常遣いしている。


若い頃は

100m足らずの信号まで

行くのも面倒で

子連れでない時は

車のこないのを

見計らって

無理な横断も

たまにした。

(お巡りさん ごめんなさい)


さすがに

この歳だから

自分のポテンシャルも

よーく理解してるので

今は真面目に

(当然だけど)

横断歩道を

信号を守って渡る。


まあね

こんだけ生きてきたら

青信号を待つ数分なんて

全く惜しくないし


先週の

金曜日だったっけ


コンビニで

飲み物を買って

信号が変わるのを

待っていた


その信号

三叉路になっていて

急な坂道を下りついた場所にある


坂の上には

高校が2校あって

馬鹿者たち

あ、いや

若者たちが

ノーブレーキの

自転車で駆け下りてくる


そのスピードたるや

車より速い


信号を待っていた背中で

わーわーと

騒ぎながら

飛んでくる

馬鹿者たちの、、

いや

若者たちの

気配を感じ

振り返ったところに

そのうちの

ひとりが

自転車ごと

体当たりしてきた


胸の辺りに

閃光が走った様な

痛みを感じ

うずくまる


3人の高校生は

慌てた様子で

今にも

泣き出しそうに

すみません

大丈夫ですか

救急車呼びましょうか

と繰り返す


その様子が

なんとも気の毒で


大丈夫よ

気をつけてね


と立ち上がり

名前も連絡先も

聞かずに

見送った


考えてみれば

自転車は車両で

これは

交通事故に他ならないから

私のした事は

正しくない


だけど

かつて

高校生の男の子の

しかも問題児の母親だった

私には

悪い子には

見えないその子たちを

責める事が出来なかった


夜になって

胸の痛みは

強くなり

朝になって

前述の

マオちゃんのおかあさんが

整形外科に

連れて行ってくれた


どうやら

肋骨が折れていたらしく

処置の仕様はないが

痛みが強いのでと

3日間入院になった


マオちゃんのおかあさんの

おかげで

いざという時の為に用意してあった

入院セットも持ってきて

もらえたし


もものことも

預かってくれて

心配せずにすんだ


ホントいうと

人付き合いは

面倒だと思っていたから

新しく友人を

作るなんてちょっと

億劫だった


それでも

マオちゃんのおかあさんとは

なぜか

すんなり親しくなれたのは


頑なな私を見かねた夫の

差し金だったのかもしれない


彼女と

知り合う前に

同じ目にあっていたなら

途方に暮れていたに

違いないもの


それから

名前も聞かなかった

高校生は

罪悪感が消えなかったようで


大丈夫よ

家 目の前だから


と言った

私の言葉だけを頼りに

捜索して

後日ご両親と

謝罪に来てくれた

保険できちんと

補償してくれるらしい


やっぱり

悪い子じゃなかった


きっと

これも

夫が吹かせた

追い風


守ってくれてんだなあ


、、、

って

ツメが甘いんだよ💢

守るんなら

ぶつからないように

してくれよ!


仏壇に

悪態ついたら

くしゃみが出て

コルセットで

固めた肋骨が

疼いた。




心配かけちゃ

ダメワンお願い