英単語帳をしっかり再現できるようになったとします。
「agreeの意味は?」と聞かれて「同意する」と即答できるようになっているとします。
「じゃあ前置詞withやonとくっついて熟語になり
『合致』などの意味もある英単語は?」と聞いても「???」と答えられないことが多い。
答えは先ほどと同じく「agree」なのに、答えられないのです。
TOEICでもTOEFLでも、英検でも大学入試でも
「この単語の意味を答えなさい」という問題は出題されません。
長文の中にある英単語を知らないと問題が解けないから
ちょっと捻って単語の知識を問う問題が出題されるから
英作文問題でその単語を書く必要があるかもしれないから英単語を覚えるのです。
そういうことをまったく考えず
「agree=同意する」とただただ丸暗記をしているだけでは、その知識をほかに活かせません。
agreeも「同意する」だと思ってしまう(ちなみにagreeには「一致・合致」という意味もあり
そう訳したほうが点が取れることもあります)。
agreeが答えになるちょっと捻った問題を解くことができない。
丸暗記することに必死で
「ゴールを考えていない」「どういうふうにアウトプットすれば点が取れるのかを考えていない」のです。
必死になればなるほど成績が上がらなくなる。
まさに「残念な勉強」です。
これは英語だけでなくどんな教科にもあてはまります。
数学の問題で公式を覚えたとしてどうその公式を使えばいいかわからなければ意味がありません。
東大や慶應の世界史の問題は答えとなる単語自体はとても初歩的なのに
問題文がとても難しいから非常に解き難いという性質を持っています。
再現できるように暗記したとしても最終的なゴールが見えていなければ意味がないのです。
「どういう場でアウトプットするために暗記しているのか」を明確した結果
暗記の効率が上がり成績が上がり始めます。
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