編み物しながら、なんか映画でもみようとnetfrixをつけたら「彼らが本気で編むときは」を発見!
これ、絶対見に行こう!と思いつつ忘れていた(←なんで?)映画だったので、早速見ることに…
なんといっても話題は、生田斗真さんの女装!
「きのう何食べた?」の内野聖陽の明るいオカマとは対象的に、生田斗真はホントに上品で美しい。
物語は、性同一性障害や同性愛、自殺未遂にいじめ。そして育児放棄とネガティブ要素満載ですが、決して暗い内容ではありません。
劇中リンコ(生田斗真)が編んでいるのは、手術で切り取った男性器。
性転換手術のあと、心身ともにつらくて悲しい日々を過ごしたというリンコ。
男性器を108個編んで燃やして煩悩を払うんだそうです。
それが済んだら戸籍を女性に変え、愛する人と結婚したいのだと。
死ぬほど悲しいことがあったときは、チキショー、チキショーって思いを込めて一目一目編むんだとリンコはトモに話します。
それを聞いて、母に捨てられ学校では除け者にされたトモも編みはじめます。
やがてトモの叔父でリンコの伴侶であるマキオも巻きこんで、108個の煩悩が完成。
浜辺で燃やします。
色とりどりの煩悩。
これはリンコが女性として、新しい人生を生きるための儀式だったのでしょう。
で、ニッターなら誰もが気になる編み物シーン。
リンコたちはフランス式だなぁとか、棒針で四角に編んで筒にはぎあわせるより、マジックループで編めば早いのに…とか、煩悩のデザインとか、余計なことが気になる気になる
いっぱい編んでるはずのリンコのぎこちない編み方は、どうみても初心者なんだけど、シーンによっては慣れた手つきで編んでいるところもあり…
きっと撮影中に上達したんでしょうね。
ニッターにはストーリー以外にも見所いっぱいで楽しめました。
そうそう、トモのおばあちゃんのシーンも良かったな。
リンコが働く老人介護施設に入居してるんだけど、子どもたちが小さい時に夫は女を作って家を出たそうな。
帰ってこない夫を恨みながら編み物に没頭したら、段ボール箱5箱にもなった。
そして遺体になって帰ってきた夫の棺の中に、それまで編んだ物全部敷き詰めてやったんだと。
「私の怨念に囲まれて、あの人、フフッ」と楽しそうなおばあちゃん。
きっとおばあちゃんも旦那さんと一緒にニットを燃やすことで、恨みとか悲しみとかの煩悩を昇華させたんでしょうね。
ラストシーン、リンコがトモにプレゼントした物もニットです。
リンコにはなかったもの。
でもトモが必要としている物を、リンコが一晩で編みあげたのです。
軽い気持ちで見ましたが、後半は涙涙でした。
ニッターさんにもそうでない方にもオススメの映画でした。
話が変わりますが…
今日スーパーのバレンタインコーナーで見つけたよ
小さい缶入りチョコ。メリーチョコレートカンパニーの商品です。(1200円)
中身は…
猫や蝶々やお花です。
これは自分用のチョコにして、缶は編み物の小物入れに使う予定です。
ちょうど使っているスティッチマーカー入れが壊れたところだったので、ナイスタイミング