にっぽん巡礼 こころの旅 ~太宰府戒壇院 福岡県太宰府市  | チベット

にっぽん巡礼 こころの旅 ~太宰府戒壇院 福岡県太宰府市 

ももたろうのブログ

のどかな日本の原風景 太宰府 戒壇院


 

 σ(^^)には師と仰ぐ高僧がおられます。釈尊の思想を学んだとき、自分の中で鑑真和上が登場した。何故に命をかけてまで、それも5回に渡る訪日を決行したのか・・・鑑真和上が日本に着いたときには、すでに盲目となっていたと言う。


 そんな鑑真和上を忍んでまずは奈良の唐招提寺をお参りし、そして旅をしながら日本の三戒壇を回ってきたのが2年前。


 戒壇院とは、昔、日本では僧侶になるためには、戒壇院で戒律を受ける必要があった。戒律とは仏教界での規則。守らなければならない法を遵守すること。

 その戒律を受ける場所が当時は日本には三ヶ所しか無かったと言う。


 天下の三戒壇

 福岡県太宰府市にある筑豊戒壇院

 奈良の東大寺にある中央戒壇院

 栃木の下野薬師寺にある西戒壇院


 正式な僧侶になるためにはこの3ヶ所で戒律を受ける必要があった場所のひとつが、今日ご紹介の太宰府にある戒壇院だ。



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日本仏教の原点?永劫守り続けて欲しいと願う


 この日天気がよかったせいか、とても穏やかで気持ちの良い旅をさせて頂いた。


 西鉄太宰府線でまずは太宰府に降り立ち、太宰府天満宮にご挨拶。そしてこの戒壇院へ。駅で言うとひと駅乗車するも、太宰府駅から歩いてみた。丁度駅から北東に天満宮。そして駅から南西に行くと戒壇院へ向かう。


 天満宮を場所を同じにしながら、人の往来の数はその比ではなく、しばらく佇んでいても、人の気配がない。

 旅の無事を祈念してお守りを頂き、歴史を見ると、当時のこの地に暮らす豪商たちが、命がけでこの戒壇院を守った記述が読んで取れた。熱い信仰がこの地にあったことを伺い知る。

 この場所にどれだけ沢山の僧侶が全国から集まったのだろう?そう思うと、σ(^^)もまた旅をしながら戒律を受ける気持ちになろうというものだ。


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観世音寺の境内でリアルに遊ぶ地元の園児


 隣接した場所には観世音寺がある。事実上観世音寺の中に戒壇院が存在する格好だ。


 境内では近所の園児達が、保育士の元、元気に遊んでいる。そんなリアルな子ども達は、本当の子どものあるべき姿を見る。まあ、理想像なのかもしれない。お寺はやはり人が集まってお寺だと思う。


 ある意味では日本人にとっての原点でもあるこの戒壇院。鑑真和上が築いた後、何故か比叡山にも戒壇院が存在する。どうもこの辺りは仏教界のきな臭いドロドロした話が聞こえてきたりする。


 本当の真実は何処にあったのか、知りたい気持ちだ。


 こんな一見つまらない(失礼)場所に居て飽きることが無いんですよねぇ・・・


 順次、天下の三戒壇をご紹介します。