ここのところのNikkei225の状況を見るに、波動のカウントを全て白紙にして再構築すべきと思っています。

今までの大勢のカウントは概ね皆さんの賛同を得ている部分もありますが、既成概念を徹底的に排除すべきと考えました。

ちなみに今回、参考にした「エリオッティシャン」は以下の方々です。

①三菱UFJ証券宮田氏のレポート

②Mr.MasaoTateishi RandomUpdate

③Mickyさんのお友達の現状まだⅠ波説


まずは

①過去、そのディグリーの扱いについて私は異論を展開して来たが、現状の相場観については一番近いように思います。

氏は03年以降の上昇Ⅰ波の終点を今年2月高値とするか、7月高値(フェイラートップ)とするかについてはあまり重視されていないように思うが、その後のカウントに大きく影響する。

私は以前に「推進波全体の次元の2次元低位の最終波動でフェイルが起こる」という仮説を作りました。

今回の下落波動の起点については7月高値18297に変更しました。

たとえば高値~フェイルピークまでをそれまでの上昇波に含めるか?それとも下落波に含めるか?はローソク足だけでは決して判断出来ませんので他の指標に頼る事になります。この点においてはまだ皆さんに公開するレベルまで私の結論は出ておりません。

私の間違いは3月安値からの5波構成を想定しての波動の3波ピークが3月高値をクリアー出来ていない時点でフェイルの成立があった事をディグリーの読み違いをおこなった事と認識しております。

以上の事から現状の波動はⅡ-(C)波に入っているとします。

Ⅱ波のあまりに早い展開について疑問もでるでしょう。その場合に③が検討に値する訳です。

Ⅱ-(A)波はこれで3波目がエクステンションの5波構成となったと思います。

ではⅡ-(B)波はというとこの調整波は日足においては期間も短く、且つ、窓開けもあるので、ローソクでの波動カウントに信頼が置けなくなりました。

窓開けをどう波動としてカウントして行くか?はまだまだ解決出来ていません。従って、別指標での判断という事になります。

総括すると、Ⅱ-(C)波に入っているとカウントできるが、ジグザグ型を呈している状況で4年のⅠ波に対して似つかわしくない短期でのⅡ波の終結に疑問がある。一方、03年からのスーパーサイクル級(サイクル級も同時)のスタートは間違いのない所なので、Ⅱ波はトライアングルも形成しない事となります。


②氏のレポートはElliott波動理論の探求を極めておられると思います。

私は自分の頭脳のキャパシティーの限界から同じ手法を諦めました。同時に波動って「そんなに理詰めで規定出来ないある意味ファジーな部分があるのでは?」と思い、「5波動構成の波動の重なりを容認した波動カウント」をはじめました。

ちなみに氏の考えを追求して行くのも良いものではと思いますが、個人的には氏は上昇バイアスがかかった相場観を常にお持ちの様です。


③これは「目から鱗」って気分です。

先ほど、①で疑問に思った事を解決してくれます。

同時に①でのⅠ-(2)波と(4)波の両方ともフラット型調整のように思える(あり得ないはず)矛盾を解決してくれるのではないでしょうか?(2)は通常のフラット、(4)はイレギュラートップを持つフラットですが。

この仮説を使うと前者はⅠ-(2)波となり、後者はⅠ-(3)-4波となり、それぞれ、前後の調整波と比較してもオータネーションの法則が維持されます。これが、この「現状まだⅠ波説」の白眉な部分です。

また、現状の調整も比較的短期に終わって大丈夫です。

ただ、この③には未来を決めてもらう義務が生じます。それは、「当面、米国発サブプライム問題での金融信用収縮はFFレートの引き下げと米政府の施策によってとり合えず今回は米経済のリセッションに至らず、且つ、FFの利下げ後でも日の金利差は依然と大きいもので円キャリーの巻き戻しも軽微となる」という事をです。

金曜の「雇用統計」でのNY状況を見ると結構つらい部分です。