過去において十指に数えられる倒産株としてはやはりあしぎんFGだろう。
この場合、環境は特殊だったが、一応、今後の参考にはなるだろう。
当時、株式市場の環境は悪かった、銀行らしく法人での持株比率が高かったので社内規約によるのだろうが、売り玉は最初から終始売却し処理する事が目的であった為、初値まで余り減らなかった。
そこで、まさかに1円寄り付きであった。当然、本来なら上場廃止まで1円以下は存在しない訳で「もっとも安全な破綻株投資」となった。
しかし、ここで特殊な事情があった。実際に破綻したのは足利銀行だったが、上場していたのは持株会社あしぎんFGだったのだ。
市場では栃木県の指定金融機関だったから、金融庁は足利銀行を救済するのでは?という憶測が流れた。それは上のような理由からあしぎんFGの上場廃止がすぐ決まらなかった事も影響していたと思う。
最終的には当然、あしぎんFGは上場廃止となり紙切れにはなったが、すさまじい破綻株相場が示現されたのだ。
名古屋タワーからお金をばら撒いた事件もこの時だ。
さて、今回のIXIである、本日は5400(+2400、+80%)で比例配分で終った。ここで昨日の私の見解を修正したい。
本日の動きを間違って予想していた。考えが足りなかった。と言うより制度の理解不足だった。
昨日は値幅制限解除となっていたが、私は終日とは理解していなかった。昨日は2400寄りの段階で値幅が復活すると考えていたが、終日でありました。よって昨日大引けでは4900特買いとなった。今日の寄りの4950で売った方までは賢明だと思う。4950以降の買いは「危ないギャンブル」だと思う。
本日は値幅復活で+500で5400ストップだった。よって、明日からはしばらくS幅は1000円であるので寄りが高ければ高い程危険な商いとなろう。明日のS安は4400だから。
そして、残るIRIになる訳だが、単に持株の特別損失では済まされない。IRIの連結売上と連結の利益のうち、売上では過半数がIXIのものだっただけに、今回の件でIRIの企業としての今までの成長が「張りぼて」といわざるおえない。もちろん、成功例としてBBTとIRIユビがあるが、企業規模として大きくはない。
さてIRIは何時寄りつくのか?大きなリバウンドはあるのか?
1つだけ注意しなければならない。IRIには最後のキップが切られていない事をだ。IRIは今だIXIに対する債務保証の有無等の情報を公開はしていない。
最悪、最後のキップがあるという事だ。